滝川西のエース・鈴木&主将・堀田コンビが来春創部の北海道ガス入り

スポーツ報知
歴代野球部のトロフィーなどの前で健闘を誓い合う滝川西の堀田(左)と鈴木

 今夏の甲子園に北北海道代表として出場した滝川西の主将だった堀田将人(しょうと)遊撃手と、鈴木愛斗(まなと)投手(ともに3年)の2人がこのほど、北海道ガス(北ガス)入社が内定した。同社は来年4月に硬式野球部を創部。2019年度から連盟登録を目指し一からスタートを切るチームで、記念すべき創設メンバーとなる2人が、柱となって先導することを誓った。

 滝川西の投打の柱が、新天地へ飛び込む―。今夏の甲子園に導いた主将の堀田、エース右腕の鈴木が北ガスに内定した。来春記念すべき創設メンバーとなり、堀田は「自分たちがこれからの北ガスの土台を作る」と意気込めば、鈴木は「重大な責任を担うことに不安はあるが、一生懸命やりたい」と意気込んだ。

 19年ぶりに出場した甲子園では、1回戦で仙台育英に3―15で完敗。先発した鈴木は5回4失点で降板し、3番・遊撃の堀田はわずか1安打に終わった。だが、鈴木は最速130キロ台ながらコースを突く制球力、堀田はパンチ力ある打力と安定感ある守備力を評価された。滝川西の小野寺大樹監督(41)は「自分の夢を託すくらい楽しみ。ぜひ、頑張ってほしい」と期待した。

 JR北海道が昨秋にクラブチームに変わったため、北ガスの野球部が誕生すれば、道内唯一の企業チームとなる。創部初年度は基盤作りに徹し、2019年度から都市対抗道予選などに参戦。十数人でスタートする予定で、2人はチームの軸となる存在として期待がかかる。鈴木は「培ってきたものを生かせるか、試される場所。やりがいを持ってやりたい」と、覚悟を口にした。

夢は日本一! 社会人に場を移しても、目指すところは変わらない。甲子園の開会式で選手宣誓も行った堀田は「周りから言われるのは『宣誓良かったよ』だけ。高校ではできなかった日本一の夢をかなえたい」。鈴木も「これからは、会社のために責任を持って投げたい」と言った。大舞台を経験した2人が、新たに生まれるチームを背負って立つ。(清藤 駿太)

 ◆堀田 将人(ほった・しょうと)1999年8月16日、砂川市生まれ。18歳。小学2年から野球を始め、砂川中時代には北空知クラブで北海道選抜に選出された。滝川西では2年夏に二塁手で北大会準優勝。171センチ、75キロ。右投右打。家族は両親と兄1人。

 ◆鈴木 愛斗(すずき・まなと)1999年10月21日、羽幌町生まれ。18歳。小学3年から野球を始め、羽幌中では投手として活躍。滝川西では2年秋からエース番号を背負い、3年夏の北大会は全4試合に完投した。171センチ、75キロ。右投右打。家族は両親と弟。

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