星稜の1年・東海林“魅せる”鉄壁守備 河井との二遊間コンバートでセンバツへ

スポーツ報知
二遊間で息の合った連係を見せる東海林(右)と河井

 センバツ甲子園(3月23日開幕)に出場する星稜は25日、東京・西多摩郡の亜大グラウンドで2日間の合宿を終えた。林和成監督(42)は、昨秋から二遊間コンビの守備位置を入れ替えるコンバートを敢行。二塁手としてセンバツに臨む東海林航介(1年)は星稜中3年時に全日本少年軟式大会で全国制覇を果たしており、「高校でも日本一になりたい」と目を輝かせた。

 遊撃手から転向した東海林は、年末年始に星稜OBで社会人侍ジャパンの北村祥治内野手(24)=トヨタ自動車=とともに練習。「基本から感覚的なことまでしっかり教わった」。アマチュア随一の名手から守備の極意を伝授された。

 チーム一の俊足で、昨秋公式戦9試合でチーム最多の7盗塁を記録。50メートルは5秒9。小学生時代には白山市の陸上大会で100メートル王者にもなった。「センバツでも盗塁を決めたい。警戒されても走れる技術を身につけたい」と話した。

 背番号14だった昨秋は二塁手として公式戦8試合にフル出場した河井陽紀(2年)は、林監督が「スローイングが安定している」と遊撃手に抜てき。星稜中ではエースで主将だったが、高校入学後に「竹谷(理央)に勝てる気がしなくて」投手を断念。その強肩を遊撃からの送球に生かしている。

 星稜の背番号6は、林監督、元ダイエーの湯上谷宏氏(51)、北村の弟で昨秋巨人ドラフト4位の拓己(22)=亜大=らが甲子園でつけた番号。「伝統の重みがある背番号を背負えるのは、幸せだしうれしい」と照れくさそうに笑みをこぼした。(勝田 成紀)

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