県岐阜商・鍛治舎新監督「秀岳館流」で再建だ

スポーツ報知

 昨夏まで秀岳館(熊本)監督として甲子園4季連続出場を果たし、来月1日付で母校の県岐阜商(岐阜)監督に就任する鍛治舎巧氏(66)が27日、岐阜市内の同校で就任会見を開いた。現チームのスローガン「繋(つな)ぐ」を、古巣の「自主・自立・自治」に変更。練習メニューも踏襲するなど「秀岳館スタイル」で名門再建を目指す。

 「『つなぐ』っていうのは好きじゃない。伝統をつなぐ、っていう重い感じがするでしょう? 伝統は守るものではなく、新しく作っていくもの」。会見後には、グラウンドで所信表明。ナインの返事にも「短く!」と早速、注文をつけた。

 久米恭汰主将(2年)は「自分たちにとっては最後の夏。鍛治舎さんという大先輩に来ていただいた喜びと、必ず100回の甲子園に出るんだという思いが強くなった」と気合を入れ直していた。(青柳 明)

 ◆鍛治舎 巧(かじしゃ・たくみ)1951年5月2日、岐阜県生まれ。66歳。県岐阜商のエースとして69年センバツ8強。早大から松下電器で外野手、監督。75年阪神ドラフト2位指名を拒否。パナソニック専務を務めながら、枚方ボーイズ監督として、13度の日本一。NHKの高校野球中継では、長年にわたり解説者を務めた。2014年4月から秀岳館(熊本)の監督を務め、昨夏限りで退任。

野球

×