智弁学園、公式戦出場経験ゼロ藤村が4番!? 小坂監督「飛ばす能力はピカイチ」

スポーツ報知
公式戦不出場で4番抜てきが浮上している智弁学園・藤村健太

 第90回記念センバツ高校野球大会は23日から13日間、甲子園で開催される。3年連続12度目出場の智弁学園(奈良)は、公式戦出場経験のない藤村健太一塁手(新2年)がセンバツで4番を打つ可能性が出てきた。

 「一塁のレギュラーで出られるようにしたい」。高校通算本塁打はまだ3本だが、182センチ、97キロの体格は「長打力があって尊敬している」という先輩の巨人・岡本和真内野手の高校2年時(183センチ、95キロ)とほぼ同じだ。

 小坂将商監督(40)は昨秋の戦いぶりに「誰が4番を打っても一緒みたいな感じだった」と頭を悩ませてきた。その中で藤村を「飛ばす能力はピカイチ。角度が上がったら(岡本ぐらいの飛距離は)いく」と評価し、異例の抜てきを検討している。

 地元・富田林市のPL学園にあこがれていたが、2015年4月から新入部員の募集を停止。16年にセンバツで優勝した智弁学園の試合を甲子園で見て進学を決めた。兄の哲平(現関西国際大1年)は16年夏で休部したPL学園“最後の”エースだ。兄からは「いつも通りのプレーをしてこい!」と激励された。

 愛称はフジケン。「目標は甲子園で本塁打を打つこと」。公式戦デビューとなるセンバツでブレイクすれば“岡本2世”の称号がつくはずだ。

 ◆藤村 健太(ふじむら・けんた)2001年8月22日、大阪・富田林市生まれ。16歳。彼方(おちかた)小2年から「彼方少年野球クラブ」で野球を始める。富田林第三中では「富田林リトルシニア」でプレー。3年時に全国大会出場。智弁学園では1年秋からベンチ入り。スクワットは220キロ。右投右打。家族は両親と兄、双子の妹、弟。

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