聖光学院、練習試合で連勝　田野は４安打「積極的に振る」

　２３日開幕の第９０回記念センバツ高校野球（甲子園）に出場する聖光学院（福島）が沖縄合宿中の１０日、中部商と前原（ともに沖縄）と練習試合を行い、連勝した。２番・遊撃で中部商戦に先発の田野孔誠（新３年）が５打数４安打と活躍した。

　積極性は変わらない。昨秋は主に１番に座った田野が、８日の美里工戦に続き、２番でスタメン出場。１回１死からの第１打席で左前へ“今季初安打”など、５打数４安打１死球と結果を残した。「どの打順でも甘い球を積極的に振る、自分のスタイルを崩さずに行きたい」と力強く語った。

　２番打者らしい巧打も披露した。１―２で迎えた５回１死の第３打席と、４―２での６回２死一塁の第４打席は、２ストライクまで追い込まれながら右前打を放った。「簡単に終わらないように逆方向を意識した」。６回はその後３得点につながった。中部商戦は１２安打９得点も１２奪三振と本調子ではない打撃陣を、田野の働きでつながりある打線に変えていく。（有吉　広紀）

　◆田野　孔誠（たの・こうせい）２０００年６月２９日、新潟・燕市生まれ。１７歳。小学１年から野球を始め、燕北中では三条シニアに所属。聖光学院では２年秋からベンチ入り。１７０センチ、６６キロ。右投右打。血液型Ａ。家族は両親と妹。