膳所4番・川村、“ノーヒッター”返上へ甲子園で打つ!

スポーツ報知
“ノーヒッター”の汚名返上に燃える膳所・川村

 センバツ高校野球大会に、59年ぶり4度目の出場の21世紀枠・膳所(ぜぜ、滋賀)の注目選手や話題を取り上げる。

 21世紀枠で選出された膳所の4番・川村いつき内野手(新3年)が“ノーヒッター”返上を誓った。

 昨秋はチーム最多9四死球で滋賀大会8強入りに貢献したが、公式戦4試合で7打数無安打の打率0割だった。「(9四死球は)誰も注目してくれない」とぼやいた。「ノーヒッター」は無安打無得点試合を達成した投手の称号だが「(チームメートから)ノーヒッターとか、数え切れないぐらいイジられました」と苦笑した。雑誌などで「打率0割」と記載されることにも「いっぱい見たので慣れました」と努めて明るく振る舞った。

 新チーム結成後の練習試合では「打率は3割2分、1本塁打」と主張するように、本来は2年夏から4番を務める実力者だ。「タイミングの取り方がうまくいかず、技術的にも足りない部分があった。初球から振っていけなかったりとか、メンタルも落ちていった」と要因を分析した。

 上品充朗監督(48)は「(1番の)石川(唯)を4番に据えて、川村を6番に下げることも考えている」と、ハッパをかけた。一方で「この冬は目の色を変えてやっていた。一番バットを振っている。(川村らは)冗談を笑って返せる心の余裕がある」と“とにかく明るい”新3年生を頼りにしている。

 全国屈指の公立進学校。59年ぶり4度目のセンバツ出場で目指すのは甲子園初勝利だ。「春は挽回したい。(安打)1本出れば楽になる。変わったところを見せたい」。川村がヒットを打てば、ベンチのムードは最高潮になるはずだ。

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