元ベイスターズの乙訓・染田顧問、“交換日誌”でセンバツへアドバイス

スポーツ報知
乙訓野球部の交換日誌。元横浜の染田顧問が赤ペンでアドバイスを書いている

 センバツ高校野球大会に、創部54年目で初出場の乙訓(おとくに、京都)の注目選手や話題を取り上げる。

 公立の乙訓は春夏通じての初出場を決めた。原動力となったのが、最速142キロ右腕の川畑大地とプロ注目左腕の富山太樹(ともに新3年)。その両輪を支えるのが、投手として横浜(現DeNA)で4年間プレーした染田賢作顧問(35)だ。

 現役引退後は「(3年B組)金八先生好き」がきっかけで教員免許を取得し、15年4月に赴任した。市川靖久監督(35)らと部内の交換日誌にアドバイスを書き、80人の部員をまとめる。

 投手には打者のタイミングを外すために「チェンジアップかフォークを絶対に投げろ」と指導する。「なかなかこういうレベルの投手が(2人も)そろうことはない。富山は伸びしろがすごくある。川畑は『きょうはあかんな』と思う日がほとんどない」と信頼を寄せる。富山は「フォームの欠点を見つけて、アドバイスで劇的に変えてくれる。型にはめず、個人それぞれで教えてくれる」と心酔している。

 ◆染田 賢作(そめだ・けんさく)1982年6月21日、奈良・宇陀郡榛原町(現宇陀市)生まれ。35歳。奈良・郡山高で2000年夏に甲子園出場。同大では通算15勝で、04年春に関西学生リーグ史上初の完全試合を達成。同年の自由獲得枠で横浜に入団。プロ通算2登板で勝敗なし、防御率13.50。保健体育科教諭。家族は妻と2女。

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