【センバツ】聖光学院、福島県勢初の開幕試合で、東筑と対戦

スポーツ報知
第1日第1試合での対戦が決まり、握手をする聖光学院・矢吹栄希主将(右)と東筑・松山智乃助主将

 23日開幕の第90回記念センバツ高校野球(甲子園)の組み合わせ抽選会が16日、大阪市内で行われた。聖光学院(福島)は、福島県勢で春夏通じて初となる開幕試合で、東筑(福岡)との対戦が決定。持ち味の強力打線で東筑の好投手・石田旭昇(3年)を攻略する。

 福島県勢に新たな歴史が刻まれた。くじを引いた直後は番号を見なかった聖光学院・矢吹栄希(はるき)主将(3年)は発表直前に2番と分かり、「開幕試合だな…と思いました」と苦笑い。東北勢では2015年の八戸学院光星(青森)以来だが、県勢としては春夏通じて初めて開幕戦に臨むことが決定。「向かっていく気持ちや勢いを見せていければいい」と意気込みを口にした。

 好投手を打ち崩す。右横手投げの東筑のエース、石田は昨夏の甲子園を経験。130キロ台中盤の直球や鋭いスライダーを駆使し、打たせて取る投球で昨秋の公式戦は71イニングを投げ、防御率1・52と安定している。

 「やりたくない投手では3本の指に入るくらい。容易じゃないね」と斎藤智也監督(54)も警戒感をあらわにした。矢吹を始め、五味卓馬外野手、須田優真内野手(ともに3年)らが軸となる打線で迎え撃つ。初戦までに練習試合を6戦組んでいるが、「(右横手投げが)いれば(登板を)お願いしたい」(斎藤監督)と練習相手にも協力を仰ぐつもりだ。

 試合日が遅ければ、休養日を取りながら調整を図る予定だった。開幕試合とあって「練習試合の勢いで突っ走っていくしかない」と指揮官。矢吹も「ピリピリしたムードで練習できる」と、試合日が早いことをプラスにとらえた。強力打線が聖地で本領発揮し、出場36校で一番最初に勝ち名乗りを上げる。(有吉 広紀)

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