日本航空石川・山岡、大学生から特大アーチ 昨夏甲子園ではボールボーイも急成長

スポーツ報知
6回に左越え本塁打を放った日本航空石川・山岡

◆練習試合 京都学園大5x-4日本航空石川=延長11回タイブレーク=(18日、京都学園大グラウンド)

 日本航空石川の7番・山岡広紀二塁手(3年)が、京滋大学リーグ1部の強豪・京都学園大から左越えに特大アーチを放った。1―4とリードされた6回2死一塁から、「打った瞬間に分かりました」という会心の高校通算第3号。「センバツ前に1本出てよかった」とうなずいた。

 昨夏の悔しさが、成長の原動力になった。入学直後の1年春に早くもベンチ入りしたが、1年秋に左肩打撲で手術を受けた。そこから半年間、全く野球が出来なかった。復帰戦は、昨夏の甲子園メンバー発表直後の練習試合。皮肉にも、その試合でいきなり本塁打を放った。甲子園ではボールボーイを務めた。「同期がたくさん出ているし、楽しそうだった。正直、悔しかった」。晴れ舞台で活躍する同期の姿がまぶしかった。

 打順は7番だが、中村隆監督(33)は「打撃は勝負強い。あえて下位に置いているが、チャンスで打点を稼いで欲しい。守備では内野の要です」と期待する。

 新チームでは副将としてチームを引っ張る。「しっかり自分たちの野球をやれば勝てると思う。大阪桐蔭を決勝で倒して優勝したい。本塁打は狙いはしないが、入ったらうれしいですね」。今度は自分が甲子園で輝く番だ。(勝田 成紀)

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