駒大苫小牧、チーム一成長株の石井が3の3

スポーツ報知
6回2死満塁、右前適時打を放つ駒大苫小牧・石川

◆練習試合 駒大苫小牧8―6奈良大付(18日・奈良市内)

 23日開幕の第90回記念センバツ高校野球大会(甲子園)に出場する駒大苫小牧は18日、奈良市内で奈良大付と練習試合を行い、8―6で勝利した。4回から遊撃で途中出場した石川楓雅(ふうが)内野手(2年)が3打数3安打1打点と活躍。「初球から外のコースに張って積極的に行けた。遊撃手としてチームを引っ張りたい」と、レギュラー奪取へ名乗りを上げた。

 石川のバットから快音が止まらない。12日に関西入りしてから、4試合で12打数9安打。打率は驚異の7割5分と、猛アピールを続けている。この日も5回の第1打席で、直球を中前にはじき返せば、6回には2死満塁からダメ押しの右前適時打。8回にも右前打と続き、佐々木孝介監督(31)も「球が見えている。良くなっている証拠なんです」と、チーム一の成長株に太鼓判を押した。

 昨年11月の明治神宮では「2番・遊撃」で先発も2打数無安打。6回には途中交代を告げられた。打てる遊撃手を探すため、冬場は投手以外の全内野手が遊撃を練習。石川は遊撃の“本職”として屈辱を味わってきた。「常に悔しさを練習にぶつけてきた。このセンバツでレギュラーを取って、日本一を取りに行きたい」。“駒苫のショート”は、誰にも渡さない。(清藤 駿太)

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