静岡高、つないで10点 黒岩主将センバツ初戦へ「不安はありません」

スポーツ報知
2回1死一、二塁で静高・黒岩が三遊間を破るヒットを放つ

◆練習試合 静岡10―4太成学院大高(19日・太成学院大高グラウンド)

 第90回記念センバツ高校野球大会(23日開幕・甲子園)に出場する静岡高が19日、大阪入り後初の練習試合を太成学院大高と、大阪府四條畷市の同校グラウンドで行った。1番・村松開人から黒岩陽介(ともに3年)、斎藤来音(らいね、2年)と続く打線がつながり、10―4で快勝した。控えメンバーで臨んだ第2試合は23―3で大勝。24日の駒大苫小牧(北海道)との初戦へ弾みをつけた。

 静高打線が波に乗っている。初回に「高めのスライダーに体が反応した」という斎藤来の右越えアーチで先制すると、2回には9人攻撃で一挙4点。いきなりビッグイニングを作った。

 なかでも1―3番の上位打線が機能している。斬り込み隊長の村松は、4回1死二塁では三塁前へセーフティーバント。50メートル5秒8の足を生かして内野安打にした。前日の甲子園練習ではサク越え弾を放っているが、「本番では出ないと思っています」と笑い飛ばすなど、本塁打へのこだわりはない。まさに変幻自在な攻めでチャンスメイクする。

 黒岩も続く。勝負強さを見込まれて、昨秋は3番を務めていたが、「何でもできる選手」と、栗林俊輔監督(45)が今年から2番に据えた。その期待に応え、6回無死二塁では流し打ちの進塁打。これが二塁手の失策を呼び、チャンスが広がって、斎藤来の内野ゴロなどで2点を追加した。「いつも考えて打っています」と黒岩。しっかりと状況を見てバットを振った結果が、10安打で10得点という効率のいい攻撃につながった。

 21日にも練習試合を予定しているものの、天気予報が悪く、雨で流れる可能性が高い。この日が開幕前の最後の対外試合になりそうだ。それでも「不安はありません」と黒岩主将。5回を3点に抑えたエース・春翔一朗(3年)も「確認したいことはできました」と話した。準備は万全。この勢いのまま、強敵・駒大苫小牧にぶつかっていく。(里見 祐司)

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