富山商・石橋、甲子園で高校通算23本塁打目を宣言「きれいなアーチでレフトに入れます」

スポーツ報知
シート打撃で快音を響かせた富山商の4番・石橋

 25日に智弁和歌山(和歌山)と対戦する富山商(富山)は、4番・石橋航太中堅手(3年)が聖地での高校通算23本塁打を誓った。

 初戦を2日後に控え、快音を響かせたのが、富山商の4番・石橋だ。23日に兵庫・伊丹市内で行われた練習では、智弁和歌山の144キロ右腕・平田龍輝(3年)を想定し、打撃投手に186センチの右投手を起用。さらにマウンドの2メートル手前から投げさせたが、石橋は右打席から振り抜き左前安打。「力が抜けて、いい感じ。思い切り振れました」と明るい表情を浮かべた。

 チームトップの143キロのスイングスピードを誇るスラッガーだ。四国合宿中の11日、岡豊(高知)との練習試合で、内角直球を左越えに運んで高校通算22本塁打。「バットの先っぽに当たった。しっくりこなかったですが」と石橋は話すが、破壊力は満点。常に努力も怠らず、16日の大阪入り以降も、夜に1時間、1キロの重いバットや竹バットを使って振り込む。

 昨秋の県大会準決勝では高岡商の148キロ左腕・山田龍聖(3年)と対戦し、3打数無安打。「4番として情けない。今まで以上に頑張らないといけない」と家に帰って素振りを続け、気持ちを新たにした。

 本塁打を放って勝利するのが、初戦の最大目標だ。「きれいなアーチでレフトに入れます」と石橋。通算23本塁打で、チームを初戦突破に導く。(中田 康博)

野球

×