【センバツ】静岡、駒大苫小牧を完封 13安打7点の快勝

スポーツ報知
5回1死二、三塁、静岡・斎藤は、この日2本目となる2点適時三塁打を放った

◆第90回センバツ高校野球大会第2日 ▽2回戦 静岡(静岡)7-0駒大苫小牧(北海道)(24日・甲子園)

 静高が13安打7得点の猛打で快勝発進だ。2回戦で駒大苫小牧(北海道)と対戦した静岡高は、3番・斎藤来音(らいね、2年)が三塁打2本を含む3安打で計4打点と大暴れ。エースの春翔一朗(3年)は初回こそ緊張から2死球と乱れたものの、ゴロを打たせて奪三振0の84球で4安打完封し、7―0で勝った。3回戦は29日に行われ、聖光学院(福島)と東海大相模(神奈川)の勝者と戦う。

 静高唯一の2年生レギュラー・斎藤来のバットが猛威をふるった。3回2死一、二塁のチャンスで初球の直球をフルスイングすると、打球はグングン伸びて左中間へ。チームに流れを呼び込む先制の2点三塁打だ。「(スタンドに)入るかな、と思ったけど途中で打球を見失ってしまい、ガチで走りました」。お立ち台で報道陣に囲まれ、独特の言い回しで場を和ませた。

 5回1死二、三塁の好機も逃さない。フルカウントからの7球目を右越え三塁打だ。朝の打撃練習では調子が悪かったという。しかし「試合は始まれば緊張しなくなる」と言うように、初めての甲子園に飲まれることなく4打点の大活躍。「速球に対して体がうまく反応しました」と勝利の喜びをかみしめた。

 磐田東中での打順は2番。監督でもある父・和久さん(46)が「最強の打者を2番に置く」という考えだったからだ。静高でも昨秋は2番。この春から3番に変わったが、「バントをしない攻撃的な2番だったので、やることは同じ」と意識に変わりはなかった。スタンドで見守った父も「先輩たちに連れて来てもらった甲子園。打つことが恩返しです」と雄姿に目を細めた。

 4番の成瀬和人(3年)も、三塁上の斎藤来を2度迎え入れる2安打。栗林俊輔監督(45)は「上位打線が引っ張ってくれました」と選手を褒めた。それでも主砲は「変化球への対応が今ひとつ。次の試合へ切り替えたい」と反省を忘れない。3年ぶりの8強を懸けた3回戦へ、準備を進めていく。(里見 祐司)

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