甲府商監督に布施正臣氏が復帰…名門復活目指す

スポーツ報知
甲府商野球部の新監督に復帰することが明らかになった布施正臣部長

 春夏5度の甲子園出場を誇る甲府商の新監督に同校OBの布施正臣野球部長(48)が復帰したことが明らかになった。布施新監督は昨秋部長に就任していたが、春からは監督として指揮。2007年夏に甲子園出場を果たした手腕を再びグラウンドで発揮する。28日には春季山梨県大会の組み合わせ抽選が行われ、出場35チーム(峡南・甲陵は合同)の対戦カードが決まった。4月8日に開幕し、決勝は5月6日。上位2校が春季関東大会(5月19日開幕、千葉)に出場する。

 この夏100回の記念大会を迎える聖地・甲子園を目指し、甲府商が新体制で始動する。布施監督は1986年に正捕手でセンバツ出場。94年に25歳で監督に就任すると07年夏の県大会決勝で甲府工を6―2で破り、44年ぶりとなる夏の甲子園出場に導いた。13年同校を離れ塩山に。16年、甲府商に戻ったが、高野連審判部長や副理事長を務めるなど現場からは離れていた。

 28日の抽選会では、主将の薬袋巧汰二塁手(3年)が韮崎工との開幕戦(8日9時、山日YBS)を引き当てた。布施監督は「まさか初戦とは。もう少し時間が欲しかった」と苦笑いしたが薬袋は「新監督のもと一丸となって戦い、まず1勝したい」と意気込んだ。

 指揮官は「5年ぶりにグラウンドに立つ責任を感じている。野球部員や関係者と一緒に再び甲子園を目指して頑張りたい」。元巨人監督の堀内恒夫(70)氏ら多くの名選手を輩出した古豪が復活を目指す。

 ◆布施 正臣(ふせ・まさおみ)1969年4月5日、甲府市生まれ。48歳。小3時に山城スポーツ少年団で野球を始め、城南中時代は甲府南シニア。甲府商では、86年センバツ出場。中大進学後、92年にコーチとして甲府商に戻り、94年から監督。172センチ、73キロ。血液型O。家族は夫人と2男1女。

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