寝屋川が8強入り、次戦相手は大阪桐蔭「徹夜で勉強して頑張ります」
スポーツ報知

◆春季大阪府大会 ▽5回戦 寝屋川7―0刀根山(7回コールド、5日・大阪シティ信用金庫スタジアム)
春夏合わせて3度の甲子園出場を誇る寝屋川が8強入りを決めた。最速135キロの藤原涼太(3年)が5安打無失点と力投した。高校から本格的に投手を始めた右腕は「外角いっぱいを狙って打たせて取るようにした」と、2連投の疲れを見せなかった。
前チームからのレギュラーが多く残っており、昨秋は21世紀枠での甲子園出場を目指していた。「レベルは高くないけど、それなりに自信を持って、最後は勝てるんじゃないかと思っている」と、達大輔監督(40)は選手を褒めたたえた。
準々決勝では、今春のセンバツで連覇を達成した大阪桐蔭と対戦する。指揮官は「そ~なんですよ~。思い出づくりだけじゃなく、どう勝つかを考えて、何か攻めどころがある。1週間、徹夜で勉強して頑張ります」と、ノリノリで意気込みを示した。
1年時に大阪桐蔭のBチームと練習試合をした経験がある藤原は「自分の投球を貫いて、名前負けは絶対にしないで、相手を苦しめる野球ができたら」と、大番狂わせへ闘志を燃やした。
公立進学校のため、練習は午後4時から午後5時半までしかできないが、午前7時から1時間の打撃練習で補っている。1957年の2回戦で早実の王貞治氏に無安打無得点を喫して以来、夏の甲子園からは遠ざかっている。
昨年5月のOB総会で一貫田(いっかんだ)裕貴主将が「僕たちの学年は本気で甲子園を狙います」とあいさつし、先輩たちを喜ばせた。大阪桐蔭を相手に、寝屋川の実力を証明する。