富山商・沢田、県内公式戦17イニング連続0封

スポーツ報知
完封勝利を挙げた富山商のエース・沢田

◆春季高校野球 富山県大会 ▽準決勝 高岡第一0―5富山商(5日・城光寺)

 準決勝2試合が行われ、富山商が2季連続、高岡商が6季連続でともに53度目の北信越大会出場(石川、6月2~5日)を決めた。高岡商はMAX148キロ左腕・山田龍聖(3年)が、8回3失点(自責1)11三振と力投。南砺福野に4―3のサヨナラ勝ちを決めた。富山商は最速143キロ右腕・沢田龍太(3年)が完封し、5―0で高岡第一に快勝した。伝統の両商対決となる決勝戦は6日午後1時、高岡城光寺野球場で行われる。

 富山商の右腕・沢田が抜群の安定感を見せつけた。県内の公式戦では、昨秋から17イニング連続無失点をマーク。「内容は良くないが、コースに行けば、きっちり抑えられる。ゼロで抑えようと思いました」と沢田。序盤から強気の投球を見せつけ、最速141キロをマーク。7回無死一、三塁のピンチでも難なく三振と併殺で切り抜けた。

 得意のスライダーを“封印”し、ほとんど直球とカーブで勝負した。「ストレートとカーブがテーマ。コントロールの精度を上げてきた」。緩急と抜群の制球力で打たせて取った。ネット裏ではDeNA、中日、日本ハム、阪神の4球団が視察。日本ハムの熊崎スカウトは「安定感があって、高校生として完成度が高い。今後もずっと見ていきたい」と期待を寄せた。

 センバツ初戦で智弁和歌山に2―4で敗れたが、沢田は9回を8安打、自責点2と力投した。「あの舞台では負けたけど、自分のボールは投げられた。自信につながっている」と手応え。スマートフォンに録画した自分のフォームをチェックし、調子を維持してきた。

 「北信越では優勝できるように、しっかりと貢献したい」と沢田。1998年春以来の北信越王者を目指す。(康)

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