智弁学園が圧勝で3連覇 塚本は1大会6本塁打、岡野は5本塁打

スポーツ報知
4回、智弁学園の岡野がこの試合2本塁打目となる3ランを放つ

◆春季奈良県大会 ▽決勝 智弁学園16―1高田商(15日・佐藤薬品スタジアム)

 智弁学園が3本塁打を含む23安打16得点で高田商に圧勝した。3年連続14度目の優勝を飾り、近畿大会(26日開幕・明石トーカロ)出場を決めた。

 岡野龍太外野手(3年)が初回に2ラン、4回に3ランを放ち、今大会は3試合連続の5本塁打となった。「それまでフライアウトが多かったので、コンパクトに軸足にためて打つことを意識した」と、自身初の1試合2発で高校通算17本塁打とした。

 塚本大夢外野手(2年)は5回に高校通算10号の3ランをマーク。今大会は3試合連続の6本塁打を記録した。2回戦でサイクル安打も達成した塚本は「近畿大会ではレベルの高い投手から打てるように練習に取り組んでいきたい」と、意気込みを示した。

 OBで巨人の岡本和真内野手も3年夏の1大会3本塁打が最高。春季大会は相手が主力投手を温存する傾向があり、重圧も少ないとはいえ、偉大な先輩の1大会における本塁打数を上回った。

 チームは6試合で計15本塁打と量産し、小坂将商監督(40)は「ずっと貧打と言われてきたので『覆してやろう』という気持ちだった。岡野と塚本が目立ちましたけど、全体的に良かった。飛ぶボールですね」と、舌も滑らかだった。

 智弁学園時代の3年夏の奈良大会5試合で4本塁打を放ったという小坂監督は「春はノープレッシャーだから、たいしたことない」と、対抗心を交えながら選手をたたえた。

 荒川翔太(1年)が先発で3回を1安打無失点に抑え、遊撃手が本職の三田智也(1年)も最後の2回を1安打無失点に抑えた。選手を試しながら大勝し、センバツ3回戦敗退後からのパワーアップを感じさせた。

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