静岡・湖西に12球団視察の最速145キロ右腕がいた…水野喬日「プロに行きたい」

スポーツ報知
タオルを使ってシャドーピッチングを行う湖西の145キロ右腕・水野

 静岡・湖西の注目は最速145キロを誇る、身長177センチの本格派右腕・水野喬日(もとか、3年)だ。すでにプロ12球団が視察済み。中学時代は外野手で、高1から本格的に投手を始めたが、知識や技術をどんどん吸収して成長中。「プロに行きたい気持ちはあります」と夏の活躍を誓っている。

 オフの体力作りが効いている。「高校野球の既成概念を破る」が斎藤哲男監督(46)のモットーで、ワンハンドキャッチやジャンピングスローを内野守備に取り入れてきたが、この冬は高校の部活では珍しい「2勤1休」を導入した。2日間きっちりとトレーニングして、1日休む。「休日が週1回だと、あれもこれもしたくなる。3日に1回だと、選手もしっかり休んでくれる」と指揮官。ナインの体重は順調に増え、ケガ人も出なかったという。

 水野も体重が5キロ増え、下半身が強くなった。以前は「100球以上投げるとしんどかった」と言うが、現在は130球を超えても球威が落ちない。「逆に試合後半の方がすごい球を投げます」と監督は褒める。

 秋、春とも打線の援護がなく、県大会に進めなかった。そこでチームは攻撃を強化中。目標に掲げた「1試合2ケタ安打・5得点以上」はほぼ達成できているという。チーム最多9本塁打の1番・渡辺凜多朗(3年)は「水野がシート打撃で投げてくれるので、速い球にも慣れました」と笑う。

 打線の成長で、夏は5番だった水野も現在は8番。「みんなが打ってくれるので、あとは自分が抑えるだけ。甲子園を目指して頑張りたい」とエースは力を込める。昨年のレギュラー7人が残る湖西が、快進撃を見せる。(里見 祐司)

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