145キロ右腕 金足農・吉田輝星、13Kで大館鳳鳴を下す

スポーツ報知
13奪三振の力投を見せた金足農・吉田

◆春季高校野球秋田県大会 ▽準々決勝 金足農7―4大館鳳鳴(23日・大曲)

 秋田準々決勝では、金足農が大館鳳鳴に7―4で勝利。エース右腕の吉田輝星(こうせい、3年)が13奪三振と力投を見せた。

 最後の打者を二ゴロに抑え、140球の完投勝利を手にしても、金足農のエース右腕・吉田の表情はさえなかった。大館鳳鳴打線に毎回の13奪三振も6安打4失点。打撃でも初回無死二、三塁から左翼線への先制適時二塁打を放つなどの活躍を見せたが「力で抑えようとしてしまった。内容は良くなかった」と反省した。

 176センチ、81キロのガッチリした体から最速145キロを誇る右腕は、序盤から飛ばした。初回、先頭打者に右前安打を打たれたものの、直球を武器に押しまくって6回までは75球。安打のほかに1四球、1失策あったが、2つの盗塁阻止とけん制死で、18人で終わらすなど順調そのものだった。だが、7回1死から初めて連打で二塁を踏ませると「焦りが出て、直球が甘く入ってしまった」と相手の主砲・福嶋祥平右翼手(3年)に左中間へ特大の3点本塁打を浴びた。

 終盤は走者も背負う苦しい場面もあったが、冬場に長靴で毎日3時間のランニングを敢行し、強化したスタミナでなんとかしのぎ切った。春季は14年ぶり14度目の東北大会にあと1勝。準決勝の相手は地区大会準々決勝で2―0と快勝した明桜だ。相手の主砲・山口航輝(3年)に対しても「毎回、対戦は楽しい。抑えられるようにしたい」と真っ向勝負を決意。強気に最後まで押し切り、東北大会の切符をつかみ取る。(遠藤 洋之)

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