明桜・山口、3安打2打点 東北切符に「嬉しい~」

スポーツ報知
2回2死三塁、明桜・山口が左翼に大飛球を放ち適時二塁打とした

◆春季高校野球 秋田県大会 ▽3位決定戦 明桜9-5大曲(27日・さきがけ八橋)

 新たに7校が春季東北大会(30日組み合わせ抽選会、6月7日開幕、青森)出場を決めた。秋田の3位決定戦では、明桜が大曲に9―5で快勝し、3年連続20度目の進出。4番・左翼で先発した山口航輝主将(3年)が4打数3安打2打点で勝利に導いた。

 東北大会が決まるウイニングボールをつかむと、サングラスをかけた山口の頬が緩んだ。昨夏の県大会決勝で右肩を亜脱臼し、復活途上の主将は「東北大会を経験できることがうれしい。夏に甲子園に行くために成長したい」と決意を新たにした。

 打力とキャプテンシーでチームを引っ張っている。2年生エースとして最速146キロを誇ったが、故障後は公式戦登板がない。この日も「4番・左翼」で先発。1―0の初回1死二塁から右中間を破る適時三塁打。2回2死三塁では左翼に高々とフライを上げたが、快晴の空にサングラスをかけた相手左翼手がボールを見失ってポトリ。ラッキーな適時二塁打も決めるなど、4打数3安打2打点の活躍だ。守備も中盤から一塁に回り、暴投で3失点した投手陣を鼓舞。「守備でミスは多かったけど、打撃でカバーできた。反省を生かしたい」と前を向いた。

 夢の甲子園のマウンドへ。投球練習は3月末から再開し「練習試合は投げた」という。東北大会で投手に復帰する可能性もあるが、山口は「夏は投げて甲子園に行きたい。本番に強いと思っているので(夏の県大会)一発勝負でもいい」と、東北舞台での登板にはこだわらない姿勢だ。第3代表として出場する東北の舞台。まずは強力な打撃で、チームを勝利に導く。(遠藤 洋之)

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