星稜が山口の好救援で春3連覇に王手…高校野球北信越大会

スポーツ報知
1点リード、無死満塁のピンチで登板して無失点に抑えた星稜・山口

◆北信越地区高校野球大会▽準決勝 星稜10―5高岡商(4日、石川県立球場)

 春の石川大会優勝の星稜が、富山大会優勝の高岡商を下し、春季北信越3連覇に王手をかけた。

 左腕・山口来聖(3年)の好救援が、ゲームの流れを変えた。6―1とリードして迎えた7回。4安打と3四死球で1点差に迫られ、なお無死満塁の場面でマウンドに上がった。最初の打者を二飛に打ち取ると、その後は2者連続空振り三振。絶体絶命のピンチを無失点で切り抜け、「しっかり腕を振ろうと思った。三振で抑えられてうれしかった」と目を細めた。

 山口は続く8回も出塁を許さず、2回パーフェクト救援。9回に打線が4点を追加し、勝負が決まった。林和成監督(42)は「7回は1点ビハインドになったとしても、8、9回にひっくり返す地力があればいいと考えていた。山口がよく抑えてくれた」とたたえた。

 3日の準々決勝・関根学園戦(7〇0=7回コールド)では、公式戦初登板の1年生投手2人が7回無失点リレーの快投を見せた。昨秋にU―15侍ジャパンで活躍した1年生2人らと夏のメンバー入りを争う山口は「昨日(3日)の2人の投球を見て、自分の中でも早く投げたいと闘志が燃えていた。中継ぎでの登板が多いので、相手打線の流れを止めてベンチにリズムを持って来るようなピッチングをしたい」。センバツのマウンドも経験した上級生の意地を見せた。

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