大阪桐蔭スーパー1年生・仲三河、3回完全6Kデビュー

スポーツ報知
3回無安打6奪三振に抑えた大阪桐蔭の仲三河(カメラ・伊井 亮一)

◆香川県高校野球連盟招待試合 大阪桐蔭7-1大手前高松、大阪桐蔭15-3藤井学園寒川(16日・レクザムスタジアム)

 今春センバツで2連覇した大阪桐蔭のスーパー1年生・仲三河優太投手が、衝撃デビューを果たした。今春の四国大会で初優勝した大手前高松(香川)との招待試合に7回から登板。3回無安打で6三振を奪い、打者9人を完璧に抑えた。

 球場がどよめいた。Aチーム(1軍)で初登板した仲三河は、8回先頭まで4者連続で空振り三振を奪った。32球中5度しかバットに当てさせなかった。自己最速まで2キロに迫る137キロをマーク。「1年という立場で気楽に投げられた」。昨年の侍ジャパンU―15日本代表で、ジャイアンツカップ準優勝の実力を見せた。

 Bチームで数試合、投げさせた上で起用した西谷浩一監督(48)は「制球、テンポがいいし、柔らかい。将来性のある投手」と絶賛した。阪神の山本スカウトも「スピードガンより速く感じる。将来が楽しみ」と注目した。

 藤井学園寒川戦で先発したプロ注目左腕の横川凱は3失点。指揮官は「今日の投球で何も感じなかった」と2回で降板させた。今秋ドラフト1位候補の根尾昂内野手、プロ注目の柿木蓮(いずれも3年)に次ぐ投手が名将の期待に応えられないなか、15歳の右腕が強いインパクトを残した。2年前に香川の招待試合で初登板した根尾は「思い切りのいいやつ」と、自身と姿を重ね合わせた。

 7月の北大阪大会でのベンチ入りについて西谷監督は「また考えていきたい」と含みを持たせた。「このままAチームに残りたい」。仲三河が春夏連覇の秘密兵器になる。(伊井 亮一)

 ◆仲三河 優太(なかみがわ・ゆうた)2002年10月22日、栃木市生まれ。15歳。大平東小2年から軟式の「大平東クラブ」で野球を始める。大平中ではボーイズリーグの「小山ボーイズ」でプレーし、3年時に春夏の全国大会とジャイアンツカップでいずれも準優勝。持ち球はカーブ、スライダー、ツーシーム。178センチ、78キロ。右投左打。家族は両親と兄。

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