【山梨】甲府工、県内屈指の左腕、駿台甲府・荘司打ち崩す…組み合わせ抽選会

スポーツ報知
初戦屈指の好カードとなった駿台甲府・森本(左)、甲府工・坂本の両主将が健闘を誓い握手

 第100回全国高校野球選手権記念山梨大会(7月7日開幕、参加35チーム=峡南・甲陵は連合チーム)の組み合わせ抽選会が21日、甲府市内で行われ、春季県大会4強で、大会直前に監督交代となった駿台甲府は初戦の2回戦(7月10日、山日YBS)で、甲子園春夏13度の出場を誇る甲府工と対戦する。

 12年ぶりの聖地を目指す甲府工の坂本司主将(3年)が引いた相手は、県内屈指の142キロ左腕・荘司宏太(3年)を擁する駿台甲府。Aシード相手にも、坂本は「自分たちは、どこが来てもいいと思っていた」と白い歯を見せた。

 今春の県大会では3回戦で日本航空と対戦も、終盤の失点で4―5と逆転負け。「打倒私学」を掲げるチームは「練習も、試合も、最後の瞬間まで全力でやらなければ勝てない」とこの2か月、練習でも実戦を意識し、徹底力を磨いてきた。

 春は2戦(15イニング)14安打の打線は、140キロ超の速球対策も意識した練習でスケールアップ。坂本自身も3番打者として好投手相手でも得点につながる1本が出るよう振り込んだ。現在、高校通算18本だが「本塁打より、勝利につながる安打を打ちたい」と“チームファースト”を貫く。

 またとない“雪辱”の舞台でもある。現チーム最初の大会だった昨年8月の交流戦で、駿台甲府に1―5で敗れた。荘司に長打ゼロに抑えられ、速い球に対応する必要を痛感させられた。坂本は「手ごわい相手だけど、勝てばそれだけ盛り上がる。初戦から全力でぶつかりたい」と気合十分。好投手に打ち勝ち、頂点まで一気に駆け上がる。(大津 紀子)

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