【静岡】沼津商―清水桜が丘が開幕カードに決定

スポーツ報知
開幕戦での対戦となり、握手を交わす清水桜が丘・中村主将(左)と沼津商・河野主将

 111校が参加する第100回全国高校野球選手権記念静岡大会の組み合わせ抽選会が23日、静岡市清水区の清水マリナートで行われた。7月7日の開会式に引き続いて行われる開幕戦のカードは、沼津商―清水桜が丘に決定。両校の主将が「夏の1番星」を誓った。また、選手宣誓は浜松大平台が担当することになった。

 開幕戦に決まった主将2人が笑顔を輝かせた。清水桜が丘の中村冠太主将(3年)は「一番目立つ晴れ舞台。狙っていました」。一方の沼津商・河野晋侍主将(3年)も「ビックリしました」と言いつつも、「100回という記念の大会。やらせてもらえるのはうれしいです」と話した。

 対照的な2校だ。桜が丘の大黒柱は1年秋からエースを務める本格派右腕・遠藤龍成(3年)。昨秋の中部5位決定戦(対清流館)では、7回参考ながら完全試合を達成している。高い投手力が強みだ。しかし、春は中部2回戦で島田商に敗れ、打力を強化するために「短期合宿で3000回振ってきました」と主将は言う。

 一方の河野主将は「うちは打ち勝つ野球です」と胸を張った。平日の練習時間は、桜が丘の6時間に比べて3時間半と短いものの、全員が自主練習でバットを振り込んでいる。自身は4月末に右手首を骨折して離脱していたが、今月中旬から練習に復帰。この日の午前中に行った御殿場南の練習試合では、1打席ながらついに実戦復帰。送りバントを決めたという。

 現チームでは対戦がなくお互いに「印象がない」と首を振るが、ちょうど1年前の抽選会の日に練習試合をしている。「そのときはボロ負けしました」と沼商・河野主将。最高の舞台で回ってきた雪辱のチャンスに、「チーム一丸でベストのパフォーマンスを見せたい」。一方の桜が丘・中村主将も「目標は甲子園出場です」と力を込めた。開幕戦を制して勢いに乗るのはどっちだ?(里見 祐司)

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