【南北海道】七飯・西村、全国完封一番乗り!7季ぶりの初戦突破

スポーツ報知
3安打9奪三振で完封した七飯・西村

◆全国高校野球選手権 南北海道大会 ▽函館地区Aブロック1回戦 七飯6―0函館西(23日・函館オーシャン)

 100回目の夏が始まった。第100回記念全国高校野球選手権(8月5日開幕・甲子園)の北北海道十勝、南北海道函館、札幌、室蘭地区予選が、沖縄と並んで全国のトップを切って開幕した。函館地区では七飯が6―0で函館西を下した。

 爽やかに投げきった。七飯の2年生エース・西村爽吾(そうご)が9回を散発3安打9奪三振。今夏の全国完封一番乗りの好投を見せ、チームを7季ぶりの初戦突破に導いた。「変化球主体でいけた。完封は気持ち良い」。直球は120キロ台後半ながら、抜群の制球力でスコアボードに0を並べた。

 チーム一のサッカー通右腕だ。小学2年で野球を始めたが、時間があれば兄、弟とボールを蹴って遊んだ。現在はロシアW杯に夢中で、前日(22日)も午後9時開始のブラジル対コスタリカ戦に、深夜までテレビにかじりついた。この日は朝10時半試合開始だったが、141球を投じ高校初完封。「余裕です。まだまだ投げられる」と、“寝不足”を感じさせない完封劇に胸を張った。

 世界的守護神からヒントを得た。コスタリカ代表のナバスは世界屈指の名GK。22日のブラジル戦では好セーブを連発し、世界トップクラスの攻撃陣を後半ロスタイムまで無失点に封じた。「シュートを止め続ける姿は感動した。自分も我慢強く投げようと思った」。4回以降は何度もピンチを背負ったが、球を四隅に集め、決定打を許さなかった。

 次戦はシード校の函館大有斗が相手だが「強豪だけど全力で立ち向かいたい」と西村。ナバスのように、相手の得点を阻み続ける。

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