野球レベル向上へ、NPBもウインターミーティング開催を

スポーツ報知

 10日から14日まで米フロリダ州レークブエナビスタで開催されたウィンターミーティング(WM)。メジャー各球団の首脳だけでなくマイナーリーグ関係者も集合する大イベントだ。スター選手の代理人なども集まり、トレードやFA選手の“商談”が次々とまとまるだけが全てではない。用具、グッズ、球場施設、アトラクション、データ提供などのトレードショーに加えジョブフェアもある。WMを取材した2人の記者が、一大事業を大いに振り返った。

 1901年から毎年行われているというWMは、メジャーだけでなくマイナー関係者、そして野球に関わる企業も参加するシーズンオフの米球界最大の“お祭り”である。翻って日本球界はどうだろう。その年の表彰選手が一堂に会する「NPB AWARDS」があるが、これは1年を振り返るイベントだ。独立リーグ、社会人、大学、高校などは全く関与していない。

 日本でも毎年開催される東京モーターショーは、自動車メーカーだけでなく、各種部品メーカーなども参加する一大イベント。私も少年時代から胸わくわくで見学に行ったし、海外にも誇れる自動車を作り続けたのは、こうしたイベントで各企業が競い合ったのもあるのではないか。

 NPBが他の野球連盟などと足並みをそろえる心構えがあれば出来ないことはないと思う。その上で野球用品メーカーは元より、グッズ関係も含め野球に関与している企業に参加を呼びかけたい。そうなれば、プロしか知らない練習用具などをアマが触れるきっかけになり、日本全体の野球レベルも向上するなどより盛り上がるはずだ。前記の表彰式もこのイベントで行えばいい。イベント名にスポンサーを募り、ファンを有料で参加させるのも面白い。日本版ウィンターミーティング開催を切に望みたい。(蛭間 豊章)

野球

×