今季限りでの引退・上原、実力は健在 救援需要も高い…メジャー担当記者が分析

スポーツ報知
子どもたちとのストラックアウト対決で、さすがのコントロールを見せつけた上原(右、左は鈴木尚広氏)

 米大リーグ・カブスからFAとなっている上原浩治投手(42)が20日、今季限りで引退する可能性を示唆した。巨人OBの鈴木尚広氏(39)と共に、福島市内のあづま総合体育館で行われた「ふくしまベースボールドリーム beyond 2020 上原浩治・鈴木尚広野球教室」に参加。イベント中に自身の去就に触れ、「今年契約があったら、ほぼ90%以上の確率で辞めるつもりです」と語った。

 今季限りでの現役引退を示唆した上原だが、メジャーからの“人気”は高い。大リーグ公式サイトは11日(日本時間12日)付でFA救援投手の特集を掲載し、上原は「復活が期待される救援投手」に選ばれたばかり。今年4月3日で43歳となるとはいえ、昨季は49試合に登板し、防御率3・98。浮き上がるような直球とスプリット、そして抜群の制球力で43投球回で50奪三振、12四球とその実力もまだまだ健在だ。昨季年俸が600万ドル(約6億6000万円)と相場では安いのも魅力。メジャー球界では中継ぎが重要視されている今、30球団が狙っていると言っていい。

 ダルビッシュ(前ドジャース)ら有力FA選手の契約がまとまらず、市場は停滞しているが、昨年12月のウィンターミーティングから救援市場は動き出している。具体的な球団名は明らかとなっていないが、右腕が「何個かいろいろあります。もう少しの辛抱かな」と話したように交渉は進んでいる様子だ。(メジャー担当・小谷 真弥)

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