エンゼルス02年世界一の「17」が大谷に金言「目いっぱい楽しむべき」

スポーツ報知
2002年のエンゼルス世界一当時に1番打者だったネブラスカ大のダリン・アースタッド監督。大谷背負う背番号17を「マイナンバー」と語った

 エンゼルスOBのダリン・アースタッド氏(43)=ネブラスカ大監督=と、トロイ・パーシバル氏(48)=カルフォルニア大リバーサイド校監督=が16日(日本時間17日)、大谷翔平投手(23)へ金言を授けた。02年にエ軍の世界一に貢献した両氏は、母校大学で後進の育成中。メジャー二刀流の実現を目指す大谷へ贈った愛のあるメッセージを送った。

 エンゼルスが誇る大物OBが大谷へ金言だ。まずは俊足好打で鳴らしたアースタッド氏だ。「ありのままで。楽しんで。人生で打てる球の数は限られている。だから楽しくやるべきだ。引退して8年になるが、心の中ではまだまだプレーしたい。どの選手だって、いつまでプレーできるかは分からない。だから目いっぱい楽しむべきだ。これがアドバイスだよ」

 1999年から2006年まで大谷と同じ17番を背負い、00年にシーズン240安打。02年のポストシーズンでは3割5分2厘、14得点をマークして球団初の世界一に貢献した。守りでは一塁と外野でゴールドグラブ賞を受賞した“二刀流”だった。

 「とても謙虚な人だと聞いている。そういう選手は応援したくなるよね。エンゼルスは僕にとって家族みたいなもので、彼がチームの戦力になってくれてうれしいよ」と目を輝かせた。

 歴代11位の通算358セーブを誇るパーシバル氏は、シンプルかつ説得力のある言葉を贈った。

 「野球をすることに変わりはないんだ。どこであろうと、自分らしく今まで通りにやればいい」

 プロ入り直後に捕手から投手に転向したパーシバル氏は、98年から絶対的守護神として7年連続30セーブ以上をマーク。07年に1度は引退を決意したものの、同年5月に現役復帰を表明し、その後3シーズンに渡って活躍した。不屈の闘志の持ち主は大谷らしいサクセスストーリーを期待した。

 02年の世界一メンバーだった両氏はこの日、エ軍のキャンプ地「ディアブロ・スタジアム」で対戦。アースタッド氏が率いるネ大が8対3で勝利した。「大谷はスーパーヒーローだ。100マイルの球を投げ、特大弾も打つ。みんながあっと驚くようなことをやって欲しい」(アースタッド氏)とOHTANIの二刀流の成功を願っている。(金岡 美佐)

 ◆ダリン・アースタッド(Darin・Erstad)1974年6月4日、ノースダコタ州生まれ。43歳。1995年ドラフト全体1位でエンゼルスに指名され、96年にメジャーデビュー。パーシバルとともに02年ワールドシリーズ制覇。00年には240安打でシルバースラッガー受賞した。00、02年は外野手で、04年は一塁手でゴールドグラブ受賞。その後、Wソックス、アストロズでプレーし、09年で現役引退した。メジャー14年間の通算打率2割8分2厘。1697安打、124本塁打、699打点、179盗塁。球宴2度選出。11年6月に母校ネブラスカ大の監督就任。

 ◆トロイ・パーシバル(Troy・Percival)1969年8月9日、カリフォルニア州生まれ。48歳。1990年ドラフト6巡目でエンゼルス入りし、マイナー時代に捕手から投手へ転向した。95年にメジャーデビュー。02年のワールドシリーズで3セーブを挙げ、世界一に貢献した。その後、タイガース、カージナルス、レイズでプレーし、09年オフに引退した。メジャー14年間で35勝43敗、歴代11位の通算358セーブ。防御率3・17、781奪三振。オールスター戦出場4度。14年7月より母校・カリフォルニア大学リバーサイド校の監督を務める。

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