大谷、あるぞ“OP戦開幕投手”ソーシア監督「次のステップを考えている」

スポーツ報知
調整のため球場に訪れた大谷(カメラ・泉 貫太)

 エンゼルスのマイク・ソーシア監督(59)が大谷翔平投手(23)のオープン戦での起用法について、投手を優先して起用すると明かした。他の投手陣に比べて調整が進んでおり、オープン戦開幕となる23日(日本時間24日)の敵地・アスレチックス戦で“開幕投手”を任される可能性もありそうだ。

 初のフリー打撃登板から一夜。ソーシア監督が大谷のオープン戦での起用方針を示した。「今のスケジュールでは打者として使う前に投手として使う予定」。これまでも投手を優先して調整させる方針を明かしていたが、打者より先に投手として実戦デビューさせる考えだ。

 17日(日本時間18日)のフリー打撃登板では2イニングを想定して30球。ボール球が14球を数えたが、安打性ゼロと上々の試運転だった。ソーシア監督は生で視察しなかったが、「昨日の投げたところはビデオで見ました。初投球としては思った通り。試合に投げるまでの第一歩」と及第点。今後の練習予定については「今週の中頃にブルペンに入る予定。大谷は2イニングを投げたので次のステップを考えている」と明言した。

 キャンプに参加しているエ軍30投手のトップを切って打撃投手を務めた大谷。調整の進み具合を考えれば、オープン戦初戦となる23日の敵地・アスレチックス戦で登板、“開幕投手”となる可能性は十分にある。

 課題もある。滑りやすいとされるメジャー公式球や硬いマウンドへの対応だ。指揮官は「米国の球にアジャストする必要がある。全ての日本人投手がやっていること」とした。エ軍は通常の5人ローテではなく、今季は異例の6人ローテを組む方針。大谷に場数を踏ませるためにも早めの実戦デビューは欠かせない。

 この日、大谷は屋外で練習を行わず、キャンプ施設内で俊敏性を強化するトレーニングなど軽めの練習を行った。ソーシア監督は「スケジュールは他の先発投手、救援投手を交えて考えている。(23日に登板させるかは)ここ数日間で分かるが、今週の練習次第」。慎重に言葉を選んだものの、投手・大谷の実戦デビューの瞬間は刻一刻と近づいている。(小谷 真弥)

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