大谷は公式戦で延長になればリリーフ起用も…ソーシア監督明かす

スポーツ報知
大谷翔平はキャッチボールで前日調整(カメラ・泉 貫太)

 エンゼルスのマイク・ソーシア監督(59)が公式戦で延長戦に入った場合、先発投手を救援として起用する可能性を示唆した。大谷翔平投手(23)が加わったチームは今季6人ローテを組む方針で、救援陣は安定感を欠いているのが現状。大リーグは引き分けがないだけに、不測の事態では「リリーバー・大谷」が見られるかもしれない。

 しびれる延長戦では大谷の“ウルトラC”が見られるかもしれない。ソーシア監督はオープン戦開幕を前に日米の報道陣の取材に対応し、ある可能性を口にした。

 「先発投手がリリーフに回ること? 延長戦に入れば、その可能性もなくはない」

 チームは昨季チームトップ19セーブを挙げたB・ノリスがFAで退団。今季の救援陣では昨季ブレーブスで22セーブを挙げたJ・ジョンソン、B・パーカー、C・ベドロシアンらがいるが、2イニング以上を任せるロングリリーフなど絶対的な存在を欠いている。今季、メジャーでは異例の6人ローテを組む方針のソーシア監督は「(リリーフで)誰か本命が出てくればいい」とオープン戦中に先発陣を含めてブルペン陣を整備していくつもりだ。

 投手・大谷の起用法については、昨年12月の入団会見から一貫して先発として起用する方針を示している。それでも、日本ハム時代の16年10月16日のソフトバンクとのCS最終ステージ第5戦では9回に登板し、日本最速165キロをマークする圧巻の投球を見せた。近代メジャーでは前例がない二刀流は体の負担が大きく、ソーシア監督はその起用法に慎重を期している。現実的な可能性は低いが、雌雄を決す延長戦でベンチに大谷が控えていれば、リリーバーの可能性もゼロではなさそうだ。

 大谷はオープン戦デビューとなる24日(日本時間25日)の本拠地・ブルワーズ戦では2イニングを投げる予定。この日はキャッチボール、ショートダッシュなど軽めのメニューで最終調整した。ソーシア監督はオープン戦初登板へ向け、球のリリースポイント、直球の制球、変化球の調整をチェックポイントに挙げ、「最初は完璧でないのは当たり前。5月ぐらいまでにならないと」と長期的な視点で見守るつもりだ。大谷への期待は大きいだけに、起用法の夢は膨らむばかりだ。

野球

×