大谷翔平、中5日“二刀流”見えた…開幕戦は打者、投手デビューは4・2予定

スポーツ報知
アップ前に笑顔でナインと話す大谷(カメラ・泉 貫太)

 エンゼルス・大谷翔平投手(23)は2月28日(日本時間3月1日)、本拠地で行われたインディアンスとのオープン戦を欠場。試合前練習でブルペン入りし、3月2日(同3日)に敵地で行われるブルワーズ傘下との練習試合へ向けた投手調整をした。2月24日のメジャー初登板から4日がたち、マイク・ソーシア監督(59)が描くメジャー二刀流の実現へ向けた起用法が見えてきた。

 バッテリー組のキャンプ始動から2週間。大谷の二刀流起用プランが具体化してきた。ソーシア監督は試合前練習中に日米の報道陣の取材に対応。この日スタメンを外れた大谷について「プラン通りに進んでいる。投手でも打者でも課題をクリアしてきた。金曜日の登板が今から楽しみだ」と調整が順調に進んでいることを強調した。

 開幕までの道筋がはっきりしてきた。2月24日のブルワーズ戦で投手デビューした大谷の次回登板は中5日で、2日のブルワーズ傘下との練習試合で先発する。3イニングもしくは40~45球を投じる予定だ。

 登板2日前のこの日はブルペン入りし、カーブ、スライダー、フォークを交えて34球。すでに首脳陣は中5日で回すことを明言している。対戦相手はマイナーを含めるため未定だが、2日の登板後は8日、14日、20日、26日と調整登板していく。

 打者では2月26日の敵地・パドレス戦でデビューし、翌27日の敵地・ロッキーズ戦も先発出場。この日は登板2日前で投手調整を優先させるため欠場。さらに登板前日となる1日の敵地・ジャイアンツ戦も投手調整に専念する。これにより、オープン戦中の“二刀流ローテ”は投手→休養→打者→打者→ブルペン投球を含めた投手調整→登板前日調整を6日間で回すことになる。この通りに回れば、公式戦での投手デビューは開幕4戦目、4月1日(日本時間同2日)の敵地・アスレチックス戦。29日の敵地・アスレチックスとの開幕戦は打者として迎えることとなる。

 1月にエプラーGMが来日。日本ハム・栗山監督らに起用法、故障させないコンディションづくりなどの助言を求めてきた。日本ハム時代は中6日での登板が多かったが、エ軍での中5日ローテにも参考になったはずだ。ソーシア監督は大谷が登板する2日の練習試合を直接視察するという。指揮官は「これからもスムーズにいけばいいが、臨機応変に対応する」と慎重だが、二刀流の起用法は確実に固まりつつある。(小谷 真弥)

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