【ヒルマニア】イチローの挑戦まだまだ続く

スポーツ報知

 「ヒルマニア」は、スポーツ報知でメジャーリーグを担当し続けて40年の蛭間豊章記者が、マニアックなメジャーネタをお送りします。

 マリナーズとメジャー契約を結ぶことで、今年もイチローには多くの記録が待っている。ヒルマニアが紹介する。

 まずは1試合でも出場すれば実働で日米27年目の現役生活。日本では工藤公康、山本昌、中嶋聡が29年、谷繁元信の27年と4人が27年以上プレーしているが、メジャー記録は通算奪三振の記録保持者でもあるN・ライアンの27年だ。また、米メディアによると44歳以上でプレーした野手は代打やDHを除くと6人しかいないという。こちらも快挙というほかはない。

 通算記録の区切りの記録にはメジャー28人目の1万打数にあと115というのもあるが、注目は歴代21位の通算3080安打。あと74本でG・ブレットに並ぶメジャー歴代15位タイの3154本となるが、その一方でレンジャーズのA・ベルトレが昨年末で32本差で追い上げてきている。現役トップの座をキープできるかも注目だ。

 本塁打を放つと日米26年連続となって、こちらのメジャー記録保持者R・ヘンダーソンの25年(日本記録は谷繁の27年連続)を上回ることになる。

 また、メジャー通算100三塁打にあと4。昨年は1本も出なかったが、2016年には5本打っているがどうだろうか。

 心配なのは、10年には3割3分1厘もあったメジャー通算打率の低下。11年以降7年連続の2割台で1分9厘も下げ、3割1分2厘まで落ちた。通算3000安打以上で引退年まで連続2割台だった記録には、C・ヤストレムスキー、C・ビジオの9年連続があるが、今年もなら3位タイの8年連続。昨季と同じの196打数50安打なら3割1分にまで下がるが、安打製造機ぶりを発揮していた古巣に戻って食い止めることができるだろうか。

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