イチロー、5日ぶり実戦復帰で2試合掛け持ち カートで行き来 マイナーの洗礼?

スポーツ報知

 マリナーズのイチロー外野手(44)が19日(日本時間20日)、マイナー選手中心の練習試合に3Aと2Aの2ゲームを掛け持ち出場。右ふくらはぎの張りから5日ぶりに実戦復帰し、11打席に立って3安打、1四球、5三振だった。20日は休養日。21日のブルワーズ戦でオープン戦に復帰する可能性が出てきた。

 病み上がりのイチローは、打席を終えるとカートに乗り、隣り合わせのグラウンドを行き来した。パドレス傘下の3A、2Aが相手の練習試合に出場。各イニングの2人目に打つ“特別指名打者”として2試合同時にプレー。5日ぶりの打席で計11打席、50球ほどを体感し「いい練習でした」と振り返った。

 マイナー相手に見逃し3、空振り2と計5三振を喫したものの、見逃し三振は外角の際どいところをストライクと判定されたもので「(米球界)18年目にして“マイナーの洗礼”を受けた」と、過去17年間マイナーの公式戦に一度も出場したことのないレジェンドはジョーク交じりに振り返った。

 ストライクゾーンの見極めは思い通りではなかったが、特別ルールの練習試合で交互に行き来しての出場だけに「球場が違うので感触が全然違うんですよ」とも言う。それでも、打席を重ねるごとに際どい球をファウルにするなど、本来の粘りも発揮し始めた。同じくマイナーで調整中だったパドレスのエース左腕リチャードからは、右中間に二塁打を放った。

 うれしい再会もあった。球団顧問役のケン・グリフィー氏と対面。殿堂入りの元スラッガーは「『戻ってこいよ』なんて話をしていたら、その1週間後にバーンと(入団決定)だ。シアトルに戻って彼がプレーする機会を与えられたことは、僕たち2人にとって、とても大きな意味がある」と6年ぶりの復帰を喜んだ。

OP戦あす判断 21日はブルワーズとのオープン戦がある。出場を問われ「できれば、そうですね」と話すにとどめた。この日、守備に就かなかっただけにサービス監督も「100%に戻ってから」と慎重な構え。出場の可否はチームの休養日明けとなる21日の試合当日に判断する見込みだ。

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