大谷翔平、復調まで「ボール1個分速い」

スポーツ報知

 エンゼルス・大谷翔平投手(23)のメジャー流の打撃完成まで、あとボール1個―。22日(日本時間23日)、ジャイアンツ傘下との練習試合に特別ルールで交互で出場。全8打席に立ち、2安打3三振の内容だった。3打席で平凡な二ゴロ(うち1打席は二失)だったが「自分の中では捉えている。1つずれている」と独特の表現で吐露。開幕メジャーへ、この微妙なズレの修正作業に入る。

 わずか7・3センチ。打者・大谷の圧倒的な打撃まで、このボール1個分がポイントだ。8打席で3つの二ゴロを記録した練習試合後。タイミングの取り方などメジャー流への対応へ独特の表現を使った。

 「(二ゴロはボール)1個(分)速い。自分のポイントまで(球を)待ててない場合が多いんじゃないかと思います。結構、自分の中では捉えている感覚。1つずれている感じ」

 隣接する2つのグラウンドを“はしご”しながらの練習試合。右前打、投手強襲安打を放ったが、この2安打は重要ではない。凡打にこそ復調のヒントがある。

 「打った、打たないではなくて、何がダメだったのかを整理していくことが大事。(復調への手段は)いくつかある。そこ(復調)に対するアプローチの仕方。どれを最初にやるかが大事」

 この日はタイミングを取る右足の上げ幅を主に右投手に対しては高く、左投手には低くするなど打法をチェンジ。「(打撃は)進歩はしている。体の状態、ボールを見ている状態は確実に上がっている」。打者・大谷は詰めの作業と言って良さそうだ。

 この日、先発候補だったトロピアーノら4投手にマイナー行きを通告。リチャーズ、スカッグス、シューメーカー、J・ラミレスと共に、最初は5人でスタートすることになる開幕ローテーション入りが当確となった。この日はブルペン入りして38球。ソーシア監督はアリゾナキャンプ最終日、24日に特別ルールで行われる紅白戦で登板させると明かした。5回もしくは球数75~80球を投げる予定だ。

 休養日だった前日21日は「練習もしました。日本にいる時とあまり変わらない」と野球中心の生活を送った。開幕まで7日。「こっちにいても日本にいても、十分すぎる時間はない。1日1日を大事に」と全精力を注いでいく。(小谷 真弥)

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