【ヒルマニア】イチローVS大谷 5・5歴史的初対決へ

スポーツ報知

 エンゼルス・大谷が初登板勝利をマークした1日(日本時間2日)、マリナーズのイチロー外野手(44)はインディアンス戦に「8番・左翼」で出場し、3打数ノーヒットで途中交代。二刀流右腕と「僕が対戦できるように頑張るしかないです」とコメントした。過去、日本人投手とのメジャーでの対決は24人を数えるが、25人目の大谷との対決はいつ実現するのか。5月4日(日本時間5日)から始まるマリナーズ―エンゼルス戦が注目される。

 昨年1度しかなかった3試合連続先発出場となったが、イチローは遊飛、三振、二ゴロと3打数無安打で8回の守備から退いた。報道陣に初登板勝利を挙げた大谷に関しては「僕が対戦できるように頑張るしかないです」と21歳も年下のスーパースター候補を思い浮かべ、しみじみと語った。

 メジャー歴代21位の通算3082安打を放ったヒットメーカーは、通算4875三振を奪ったR・ジョンソンや通算354勝のクレメンスとも戦ってきた。その一方で24人の日本人投手(別表)とも戦った。

 背中へのメジャー初死球で一瞬、悶(もん)絶したのは01年5月2日のレッドソックス戦、野茂英雄との初対戦だった。松坂大輔には1年目の07年こそ12打数1安打と封じられたが、翌年以降は15打数6安打と打ち込んだ。その一方で、ダルビッシュの1年目は11打数6安打を放ったが、翌年以降は13打数2安打と年齢的な衰えを感じさせる対戦成績になった。10年連続打率3割が途切れた2011年以降は数字を落とし、メジャー通算打率3割1分2分。それでも高い数字だが、日本人投手にはトータルで2割6分9厘と少々、分が悪い。

 3月7日、マリナーズへの移籍会見の際にイチローは大谷を「まだ翔平がプレーしているところを実際に見たこともないんですね。まず見てみたい。『誰が見ても世界一の才能と言ってもいいだろう』とよく聞きます。ボクもそう思います。そんな選手との対戦は野球の醍醐(だいご)味の一つ。必ず実現したい」と言い切った。

 前日の活躍から一転してのノーヒット。負傷しているギャメルが故障者リストから戻った時の立場の危うさを身にしみているからこその「僕が対戦できるように頑張るしかないです」か。日本のプロ野球ファンが心待ちにするエンゼルス戦は、日本時間5月5日からのシアトルでの3連戦だ。

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