大谷、試合前に敵軍ファン少年にバットプレゼント「悲しそうな顔をしていたので…」

スポーツ報知
大谷からバットをプレゼントされたレオくん

◆ロイヤルズ1―7エンゼルス(12日・カンザスシティ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が12日(日本時間13日)、敵地・ロイヤルズ戦で「8番・指名打者」でスタメン出場。3点リードの7回2死満塁の第4打席で右中間へメジャー初となる3点三塁打を放った。6回2死二塁ではメジャー初の敬遠四球を記録。3打数1安打3打点1四球だった。試合は7―1でエンゼルスが勝った。

 この日は試合前から大谷の行動が日米で注目を集めた。打撃練習後。バックネット裏付近でサインをしていた際に6歳のレオ・グアステロくんからバットが欲しいとねだられた。全身ロイヤルズのユニホーム姿だったが、一度ロッカーへ戻って、アシックス社製の黒のバットをプレゼントした。「悲しそうな顔をしていたので1本あげようと思った。毎日それでスイングしてくれればいい。きょうはすごく欲しそうだったのであげた」と、カンザスシティー在住でロ軍の主軸・ムスタカスのファンへのプレゼントを振り返った。

 試合では第3打席で初めて申告敬遠を体験。打席に立つことなく一塁へ歩いた。そして第4打席では、ダメ押しの適時3点三塁打。「ゲームを決める状況で打てて良かった。(相手投手は)チェンジアップが良かったので、頭の隅に置いて対応しようと思った」と話していた。

 チームは5連勝。試合のなかった2位のアストロズとのゲーム差を1・5に広げ、ア・リーグ西地区首位をがっちりキープした。

 【今日の大谷 プレーバック】

 ▼第1打席 見逃し三振

 2回2死。初球は92マイルの高めを見逃しボール。2球目は真ん中のカーブをファウル。3球目、4球目とフォーシームを見逃して三振に倒れた。

 ▼第2打席 左飛

 4回2死一塁。初球は85.7マイルのチェンジアップを見逃しボール。3球続けてファイルのあと、ボール2つでフルカウントに。そして7球目となる93マイルの内角高めフォーシームを打ち上げ、左飛に倒れた。

 ▼第3打席 敬遠四球

 6回2死二塁。打席に向かおうとすると、相手バッテリーが申告敬遠四球を選択。打席に入ることなく、そのまま一塁へと歩いた。

 ▼第4打席 適時3点三塁打

 7回2死満塁。2球空振りしたカウント1ボール2ストライク。96.7マイルの内角フォーシームを引っ張ると、打球は右中間真っ二つ。満塁の走者一掃で3打点。

 ▼第5打席 三ゴロ

 9回1死一塁。ロイヤルズ内野陣が三塁線を大きく開けた守備陣形。4球目、97.7マイルの外角フォーシームの打球は三遊間付近を守る三塁手の正面に飛ぶ内野ゴロ。相手の守備シフトにはまった格好となった。

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