元中日・パウエル打撃コーチが大谷にアドバイス「何でも柔軟に受け入れることだ」

スポーツ報知
中日時代のアロンゾ・パウエル

 1994年からセ・リーグで3年連続首位打者に輝いたジャイアンツのアロンゾ・パウエル打撃コーチが大谷に関して答えてくれた。

 ―大谷について

 「とてもいい選手だ。メジャーで投げて、打つのは非常に難しい。まだ投げるところは見てないが、日本での登板を映像で見たが、非常によかった。(メジャーで二刀流を挑戦できるのは)彼にとっていいこと」

 ―2安打した20日の打席について

 「低く曲がったカーブによく食らいつき、ゴロを右前に転がした。信じられない選手だ。世界でもトップクラスの選手で、その選手を生で見れるのは嬉しい」

 ―今日は大谷とどんな話をした?

 「自己紹介をして、私も日本でプレーしたことがあるんだと話した。健闘を祈ると伝えた。私もアメリカから日本へ渡ったから、(新しい環境に慣れるのが)難しいのは分かる。どのぐらい難しいか?ちょっと聞いてみたが、賢明な答えが返ってきた。成功を祈っている。ガンバッテ」

 ―あなたのこと、知ってましたか?

 「知ってたかもしれない。分からない。オジサンなんで、知らないかもしれない。3年前、東京ドームでのプレミア12戦で目にした。素晴らしい選手だ」

 ―アドバイスするなら?

 「何でも柔軟に受け入れることだ。国も違うし、野球も違う。色々と学んでいかなきゃならない。対戦投手はもちろんのこと、彼の場合は対戦打者についてもインプットしなきゃならない。難しいとは思うが、学んでいくしかない。才能はあふれている。一生懸命やるだけだ」

 ―過去に大谷のような選手を見たことは?

 「このレベル(メジャー)で投打両方できる選手はみたことがない。個人的に見た中で一番近い選手をあげるなら、1980年代にパドレスに所属していた投手のティム・ロラー(47勝52敗で通算8本塁打)だろうか。投げない日も打っていた。中々の選手だった。ただ、彼(大谷)がやっていることは非常に難しいことだ」

 ―3年前に見た大谷の試合はどの試合?

 「対韓国戦だ。(大谷は)8回まで投げたんじゃなかったかな。とてもよかった。でも日本は9回に勝ち越されて負けた。

 ―打者・大谷は誰に似てる?

 「自分が現役時代の金本かな。カープとタイガースでプレーしていた。金本の方がパワーがあるかもしれないが、スタイルが似ている」。

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