田中3勝目、ヤンキー・スタジアム通算30勝達成

スポーツ報知

 ヤンキースの田中将大投手(29)が、23日(日本時間24日)本拠地で行われたツインズ戦に先発。今季最長の6回2/3を投げて、3安打1失点の好投で、今季3勝目(2敗)をあげ、防御率を5・28とした。

 田中は、球威ある直球と、切れのある変化球で緩急を使い分け、相手打線を翻弄した。チームは打線爆発で今季最多14点を奪って快勝。田中は対ツインズ戦通算5戦全勝とし、ヤンキー・スタジアム通算30勝目をあげた。

 精度に欠けていた直球が蘇った。球場表示で最速93マイル(約150キロ)をマークした威力ある直球を意識させて、変化球を散らす。田中が今季一番の内容で3勝目をあげた。「直球がこれまでの登板で一番良かったので、変化球も生きた。登板間に手応えは感じていた。回を追いながら、おのずと(直球の)数が増えたと思う」

 17日の前回登板(対マーリンズ)で7失点(自責点6)。登板間はタメを作ることを意識して調整したことが功を奏した。

 高めの直球を空振りさせ、ペースをつかんだ。5回に死球と連打で1点を失い、なおも二死一、二塁のピンチとなったが、マウアーを初球92マイルの直球で左飛に。1球で勝負に勝つと、今季最長6回2/3を投げ、3被安打の好投。ツインズ戦は通算5戦全勝と相性の良さを改めて証明して、ヤンキー・スタジアム通算30勝目。6日前にブーイングが起きた本拠地が、スタンディングオベーションに沸いた。

 今季はオープン戦4試合を含め、登板した全8試合で被弾したが、この日は柵越えなし。失点を最小限に抑えた右腕は、「ホームランをビビっては投げられない。もちろん、打たれないように投げるけど、打たれたら打たれたでしゃあないと切り替えていくしかないので」と、吹っ切れたように話した。

 次回登板は、順当なら、二刀流ルーキー・大谷翔平が注目を集めるエンゼルス戦。打者・大谷との対決が予想される。「これでいいとかはない。よりよくなるために色々やっていかなければならない。その繰り返しなので。明日からの登板間にいい調整をしていきたい」と、今季初の連勝を見据えた。(一村 順子通信員)

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