田中将、トップタイ4勝!2回で10点「打線に感謝」

スポーツ報知

◆エンゼルス―ヤンキース(28日・アナハイム)

 ヤンキースの田中将大投手(29)が28日(日本時間29日)、ア・リーグの最多勝に並ぶ今季4勝目を挙げた。敵地・エンゼルス戦で先発し、6回2安打1失点。最速153キロのフォーシームを生かし、今季最多9三振を奪う力投を見せた。エンゼルス・大谷翔平投手(23)が左足首の捻挫のため欠場しメジャー初対決は実現しなかったが、チームの8連勝に貢献した。

 己の投球に徹した。田中は大量10点のリードをもらっても淡々とアウトを重ねた。6回2安打1失点。今季初の連勝となる4勝目でリーグトップに並んだ。「投球全体としては、まずまず投げられたと思います。何より初回、2回で10点も取ってくれた味方打線に感謝したいです。どんな時でも自分に悔いが残らないようにと思って投げてます」と振り返った。

 前回まで投球始動時はプレートの真ん中付近を踏んでいたが、この日は三塁側へ移動。これまで武器としていたツーシームを使わず、フォーシームで果敢に攻めた。4回1死一塁ではプホルスを最速153キロフォーシームで見逃し三振。威力十分だった。「フォーシームを生かすため? 一理あります。プレートの(踏む)位置を(一塁側へ)移動させた時も最初はツーシームを生かすため、というところがあった。三塁側から投げる方が染みついているものがある。そういった意味では原点かもしれない」。今季最多9三振を奪っての勝ち星にも、「特別(状態が)上がったとは思わない。(プレート位置は)その時その時で使い分けられれば」と貪欲に追求していく。

 日米が注目した大谷とのメジャー初対決はお預け。スタンドには日本人ファンの姿も多く見られた。「僕のファンはそんなにいなかったと思いますけど」と苦笑いしたが、自身の役割をはっきり分かっている。「(大谷は)ラインアップの中の1人というのが正直なところ。そこだけでない。僕は9人を相手しないといけない」。常勝を求められる田中らしい言葉だった。(小谷 真弥)

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