【ヒルマニア】大谷、あるぞ月間最優秀新人

スポーツ報知

 「ヒルマニア」は、スポーツ報知でメジャーリーグを担当し続けて40年の蛭間豊章記者が、マニアックなメジャーネタをお送りします。

 メジャーデビューした大谷の4月が終わった。投げては2勝1敗、20回1/3で26K。打っては打率3割4分1厘で4本塁打、12打点。二刀流としてのインパクトは数字以上だった。第2週の週間MVPを受賞したが、月間最優秀新人はどうか。同賞の歴史とともに、ヒルマニアが予想する。

 1958年ナ・リーグで始まった月間MVP(アは74年から)、74年ア・ナ両リーグで始まった週間MVPに比べると、月間最優秀新人賞は01年、メジャーでも新しい表彰種目だ。

 きっかけは驚異の新人の出現だった。ポスティングシステムでマリナーズ入りして3割3分6厘、39安打、守備でもレーザービームを見せつけたイチロー外野手。主砲B・ボニーヤの故障で昇格していきなり3割7分、8本塁打、27打点をたたき出したカージナルスのA・プホルス内野手(現エンゼルス)だった。その賞をより権威づけたのは同年242安打の新人記録をマークしたイチロー。4、5、8、9月と4か月も独占したが、これは12年M・トラウト外野手(エンゼルス)、昨季に新人最多本塁打記録を作ったA・ジャッジ外野手(ヤンキース)と3人だけの記録でもある。

 その後は、新人の勲章の一つとして注目されている。今回、ア・リーグで大谷のライバルといえば先発と中継ぎで4勝0敗のベラスケス(Rソックス)、5本塁打、16打点のオースティン内野手(ヤンキース)、打率3割4分8厘も本塁打0のウェンドル内野手(レイズ)、くらい。投打合計の数字を持つ大谷を超えることは難しいだろう。

 別表のように過去、同賞を獲得した日本人選手は5人。うち4人までがデビューした4月に受賞。ただ、他の4選手はイチローのように通年で活躍できずに新人王になれなかった。大谷には何度も獲得する活躍で日本人4人目の新人王に結びつけて欲しいものだ。

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