再昇格の牧田、またも苦手の左打者に3ラン浴びる

スポーツ報知

◆パドレス4―6ロッキーズ(15日、ペトコ・パーク)

 前日にメジャー昇格を果たしたばかりのパドレスの牧田和久投手(33)が14日(日本時間15日)、ロッキーズ戦で3―3の同点の6回に登板。勝ち越しの3ラン本塁打を浴びて、1回を3安打3失点でメジャー初黒星を喫した。防御率は7・94となった。

 痛恨の一発にマウンド上の牧田も右翼席へと消えていく打球をぼうぜんと見送るしかできなかった。メジャー再昇格後初のマウンド。1死からデズモンドとアイアネッタに連打を許して一、二塁のピンチを招くと、7番パーラには内角低めの直球を右翼席へと運ばれた。

 捕手の構えたところにしっかりと制球したが、相手打者の得意とするコースへと吸い込まれた投球をいとも簡単に弾き返され「コース自体は悪くなかったんですけど、結果的に打たれている。打者が上手だった。結果がすべて」。メジャーのパワーに脱帽しつつ、険しい表情で初黒星を受け入れた。

 今季ロッキーズ戦には4試合に登板して防御率1・92。同点の場面で牧田を起用したグリーン監督も「対戦数は多くはないが、過去の対戦成績は良かった」とベテラン右腕の好投を期待したが、裏切られる結果となり厳しい表情。またも課題とする左打者に痛恨の一発を浴びた牧田も「自分がやってきたことを出すことができなかった」と唇を噛んだ。

 メジャー定着に向けて求められるのは結果の二文字。マイナー降格という大リーグの厳しさを味わったばかりの牧田は「またチャンスがあるかどうかわからないけど、修正して与えられた場所でしっかり結果を出していきたい」。悲壮な思いを口にしつつ、必死に前を向いた。

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