大谷翔平、世界最速の力勝負!チャップマンにフルスイング「まだ力が足りない」

スポーツ報知

◆ヤンキース2―1エンゼルス(25日・ニューヨーク)

 【ニューヨーク=小谷真弥】エンゼルスの大谷翔平投手(23)が25日(日本時間26日)、世界最速男とのパワー対決を演じた。敵地・ヤンキース戦で「5番・指名打者」で4試合連続先発出場し、1点を追う8回2死一塁で、世界最速169キロを誇るチャプマンと初対戦。人生初の100マイル(161キロ)超えの剛速球にフルスイングで対抗したものの、遊ゴロに終わった。

 全球直球勝負のチャプマン攻略まで、あとちょっとだった。初球からいきなり161キロ。2球目159キロの暴投で同二塁の同点機に広がり、2ボールからの3球目。真ん中高めへの160キロにタイミングはバッチリで、体がのけぞるほどスイングしたが、打球は真後ろへ飛んだ。続く161キロでファウルを稼がれ、最後は164キロに遊ゴロだった。

 自らも投じる160キロ級のスピードを体感した大谷は「やっぱりトップクラスの真っすぐ。自分が捉えたと思ってもファウルになったり、打ち損じる。1本打てないというところではまだ力が足りない」と脱帽したが、力勝負で魅了した。

 昨オフの大谷争奪戦ではヤ軍も獲得に名乗りを上げ、1次選考で落選した際にはNYメディアに「大谷はチキン(小心者)」と揶揄(やゆ)された。この日の新聞でも1面で扱われ、各打席とも大ブーイングを浴びた。「新聞は通訳が勝手に持ってきたので見はしたけど。ブーイングは(他球場でも)結構されている。ある程度予想はしてたので特に何かということはない」

 伝統のあるヤンキー・スタジアム初見参。「歴史もあって素晴らしい球場。野球選手なら一回はプレーしたい」と気力十分だったが、3試合ぶり無安打に終わった。「あと少しのアジャストで結果がいい方向には転ばなかった。明日以降いい方に転ぶように」とリベンジを誓った。

 ◆練習では14発

 エンゼルス・大谷は25日、敵地・ヤンキース戦前の打撃練習で豪快なアーチ攻勢を見せた。32スイングで3連発を含む14本のサク越えをマーク。右中間スタンド上段への145メートル弾もあり、NYファンをうならせた。

 ジャッジは35スイングで8本、スタントンは35スイングで11本、サンチェスは38スイングで10本だった。ヤ軍が誇る長距離砲をも上回るパワー。改めて、今夏のホームラン・ダービー(7月16日、ワシントン)の出場&優勝を期待される打撃練習だった。

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