【阪神】「戦略担当」設置 甲子園&鳴尾浜でトラックマンのデータ分析

スポーツ報知
谷本副社長

 阪神・谷本修球団副社長(53)は28日、来年から球団本部に「戦略担当」を設置すると明かした。トラックマンの導入に伴い、膨大なデータを分析する専任の担当者として通訳、国際担当を歴任した永田俊紘氏を指名。「データを使ってチームをサポートする機能を加える」と説明した。

 2月に甲子園、鳴尾浜にトラックマンの設置工事を行うが、それと並行し、選手にも説明会を開催する。打球の角度やボールの回転軸を測定できることを理解させ、プレーに生かしてもらう構えだ。谷本副社長は「他球団の方に聞いても、データがあることで説得力が出るということですから」と効果を期待している。

 トラックマン社と契約すれば他球団のデータも手に入るため、すでに戦略担当は今季の分析を行い、情報をスコアラーらに報告している。前監督の和田豊TAや元捕手の日高剛氏も、戦略担当と現場の橋渡し役を担う見通しだ。

 谷本副社長は「データ化作業が入るので、結構大変だと思う。映像とデータを組み合わせていくことが大事になる。専任スタッフだけじゃなく、手のすいているスタッフらの協力を求めながら、全体として成果を求めていきたい」と一致団結を誓った。

 ◆トラックマン 軍事用のレーダー追尾技術を応用した測定システムで、打球の角度や正確な飛距離、投球の速度、回転数、変化球の曲がり具合などが測定可能。メジャー全30球団が導入済みで、日本球界でも急速に導入が進む。トラックマンと契約すれば、これを所持する他球団のデータも一部制約はあるが閲覧可能になる。

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