【12球団番記者が振り返る・ロッテ】伊東監督「まだ最後じゃねえよ」

スポーツ報知
ロッテ・伊東監督

 2月1日、石垣島。「伊東監督は30年でBクラス2度ですが、僕は球団担当6年で3位2度が最高です」と勝ち運がうらやましくてあいさつした。野球殿堂入り、オープン戦首位。華々しく幕を開けた栄光の男の2017年はやがて黒星に彩られ、長い野球人生でワーストの1年になる。

 パラデス、ダフィーら新助っ人野手が極度のブレーキ。フロントとも息が合わず、白髪も増えた。それでも、下は向かない。場を明るくするため?会えば記者の乳首を触り、時には尿管結石に耐えて指揮を執った。ちなみに、石の色まで黒かった。また一日 新しい日にすればいい―。マイクを手にすると、来生たかおの「Goodbye Day」に思いを重ねた。

 10月10日、仙台。最終戦の節目にスーツを着た私に、Aクラス3度を置き土産に去りゆく指揮官は言った。「バカ、まだ最後じゃねえよ!」。愉快で男前な55歳。伊東勤のユニホーム人生には必ず第3章がある。(ロッテ担当・田島正登)

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