清宮幸太郎「40歳で40発」8つの質問で素顔探った

スポーツ報知
書き初めで、目標を「日本一」と書いた清宮(カメラ・橋口 真)

 日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)が、新春インタビューに応じた。スポーツ報知では高校通算111本塁打をマークし、スーパースターへ一直線に突き進む18歳の素顔に迫った。野球からプライベートまで突っ込んだ「8つの質問」をぶつけ、人間・清宮の一面に迫った。(取材・構成=岸 慎也、山崎 智)

 志は高く持ち続ける。幼少の頃から国際大会を数多く経験した清宮の視線の先にはメジャーがある。入れ替わりにはなったが、大谷の存在は刺激になっている。「道しるべじゃないですけど、目指しやすい目標が近くにある。自分もいずれはああいう感じで入団会見をして、というふうになれればという思いがすごくありました」と、本音を口にする。

 そんな大谷とは今月、千葉・鎌ケ谷での合同自主トレ中に顔を合わせる可能性が高い。「自分の信念を曲げない。有言実行じゃないですけど、どんなことがあっても自分のスタイルを貫き通す、その姿が素晴らしいな」と尊敬している。

 しかし、目指すのは「誰々2世」ではない。背番号も投手番号だった21だ。「唯一無二の存在でいたい。今までの素晴らしい選手の方々は、色、特徴があると思っている。大谷さんだったら二刀流だったり、球の速さだったり。飛距離もそうですし、ホームランの数、打率とかいろんな面で、清宮しかできないということができればなと思います」

 まず1年目は、チームのために貢献することが第一だ。「もちろん、ずっと1軍でチームの日本一に貢献すること。自分の新人王とか、何本とか、そういうんじゃなくて。野球はスポーツ、勝ってナンボなんで。そこを大事にして、ファイターズの一員として、最終的に日本一になりたい」と、フォア・ザ・チームの精神でバットを振る。

 Q1 憧れのメジャーで好きな選手は?

 A いっぱい出てきます。
 「ジャッジ、スタントンもかっこいい。アルテューベもスプリンガーもやばいです。ベリンジャーもすごかったし(※1)。リトルの世界大会に出ていて自分みたいな感じ。そこでホームラン打ってメジャーリーガーになって。親近感が湧いたりする」

 Q2 野球選手以外で憧れの人は?

 A 父親(ラグビー・ヤマハ監督の克幸氏)です。
 「そばにいるから分かることもありますけど、人と思考回路が違う。視点が違うし、言うことも、言ってくれることも違う。こうやって見ていたんだとか。引きつけられますね」

 Q3 野球選手以外なら何になっていた?

 A ラグビー選手です。
 「絶対、ラグビーやっていました。(スポーツ選手以外では?)でも、なんだかんだスポーツ関連だったと思います。メーカーとか。先生とか嫌なんですよ。疲れそう。すごい(笑い)」

 Q4 野球以外で得意なものは?

 A 英語のプレゼンとか好きですよ。            
 「文章力とかないですし、言っていることも大したことないし、内容も全然ですけど。人の前でしゃべって、そういうのが得意っちゃ、得意です。もっと面白い特技ないんすかねぇ(笑い)。ピアノ? 全然、ダメです。料理? 全然ダメです。ないなぁ」

 Q5 趣味は?

 A 音楽は聴きます。
 「邦楽、洋楽。洋楽は、プレイリストみたいな感じで。いろんな曲がどんどん入ってくる。誰の曲とか分からず聴いているんで。カラオケは全然行かない。歌うまいとかもないんすよ。野球選手は歌うまい人多いですよね。そういうの好きそうですもん、野球選手(笑い)」

 Q6 栗山監督は読書の勧めを説くが?

 A 自分、ダメなんですよ…。
 「すごい読みたいなと思うんです。寮入ったりしたら、読もうと思っていて。弟(福太郎※2)がすごい読む。読む習慣をつけたい。まず父親の本を読みます。「究極の勝利」(※3)とか。影響されて、その人に染まるんじゃなくて、いろんな引き出しを持ちたい」

 Q7 映画は好き?

 A ハリー・ポッター(※4)好きです。
 「いっぱいDVD借りてシリーズで見ていました。全部見ました。小6のときに杖(つえ)とか、マントとか、バッジとかいろいろ買っていました。これは、「ヴォルデモートの杖」だとか。懐かしいですね(もし何か魔法が使えるなら)虫、動物に変えちゃうやつとか。でも、透明マントとかよさそうです。ヒュルッと、こっそりいたずらとか」

 Q8 野球は何歳まで続けたい?

 A 引き際も大事かなと思ったりもする。
 「できることなら、長くやりたいですけど。(イチローは44歳で現役で)すごいなと思うし。ああいうふうになりたいなとも思う。(40歳で40発とか?)それすごいです。それできたら、うれしいです。いいと思います。王さんとかそんな感じ。いや、全然ありです。頑張ります」

 ◆清宮 幸太郎(きよみや・こうたろう)1999年5月25日、東京都生まれ。18歳。早実初等部3年でオール麻布入団。東京北砂リトル、調布シニアを経て、早実で1年春から3番・一塁。甲子園では1年夏4強、3年春2回戦。趣味はラグビー観戦。好きな言葉は「GO!GO!GO!」。50メートル6秒3、遠投110メートル。184センチ、101キロ。右投左打。家族は両親、弟。

 ※1 ジャッジ(ヤンキース)は昨季52発の本塁打王でア・リーグ新人王。スタントンは昨季マーリンズで59本塁打。アルテューベ(アストロズ)は167センチながら4年連続200安打を記録し昨季のア・リーグMVP。スプリンガー(アストロズ)はワールドシリーズ7戦5発でMVP受賞。ベリンジャーは昨季ドジャースで39発を放ったナ・リーグ新人王。
 ※2 4歳下の福太郎は中学2年生。兄と同じ調布シニアに所属。右投右打の強打者として注目されている。
 ※3 「究極の勝利 ULTIMATE CRUSH」は06年に発売された父・克幸氏の著書。早大ラグビー部を率いた5年間の改革が記されている。
 ※4 ハリー・ポッターシリーズは01年から11年まで8本公開された。「ヴォルデモート」は主人公ハリー・ポッターの最大最強の敵。

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