【日本ハム】大田泰示が10年目の誓い「チームを引っ張っていけるような存在に」

スポーツ報知
今年の目標「全試合出場」と記した色紙を手に笑顔を見せる大田

 日本ハム・大田泰示外野手(27)が2日までにスポーツ報知の新春インタビューに応じ、移籍2年目での飛躍を誓った。昨季は開幕こそ出遅れたものの、自身最多を更新する118試合に出場し15本塁打をマークとブレイクした。巨人から移籍した昨年を振り返り、今季プロ10年目で「真のレギュラー」を奪取し、プロ野球選手としてのステージを駆け上がることを誓った。(聞き手・岸 慎也)

 ―昨季を振り返って。

 「規定打席に到達できたし、巨人の時の成績を上回れた。自分のモットーでもある全力プレーはしっかりできた」

 ―日本ハムに来て良かった?

 「試合に出られる喜び、結果が出る喜びがあるから頑張れる。負けている時も最後まで応援してもらえることは選手にとってもありがたいことだと感じました」

 ―日本ハムに来て、変われたのか。

 「チームの方針、やり方に違いを感じるものはあった。個人の意識も高いし、若い選手の目的意識とか、自分の行動に対して、色々な考えを持ってやっている。考えさせるようにコーチもやっているし、若い選手が出てきている要因だと思う。そういうところはびっくりした」

 ―日本ハムの練習量は少ないと言われているが。

 「個人に考えさせる時間を与えるというか。ダラダラやる練習がいいのか、自分でメリハリつけて、考えてやる濃い時間にするのかは雲泥の差だと思う」

 ―今季、チームでは年齢でも上の方になる。

 「プロとして10年目。高校から入っていい思い出も、苦しい思いもしてきた。そういう所を若い後輩に伝えられる部分があればと思います。背中でプレーで引っ張っていけるように、いいお手本になれるように気を引き締めてプレーしたいです。言動や行動でも一人の人間として見習ってもらえるような選手になりたい。もっともっと雰囲気を良くして逆にチームを引っ張っていけるような存在になりたい」

 ―今季の目標は。

 「全試合出場です。全試合続けて出て、いい成績を残すのがレギュラー。(西川)遥輝とかアクシデントがある中、出続ける力がすごい。ああいうやつがレギュラーと呼ばれるし、野球選手としての価値がある。1年間出続けて成績を残すということは、気持ちも、体もかなりしんどい。その中でやっていく厳しさを、身をもって感じた。この経験を生かしていかないといけない。どれだけやれるかという目安にもなったし、もっともっと上を目指してやっていけると思う」

 ―数字的な目標は?

 「本塁打は20本以上、25本打てるように。出塁率は3割5分。もっと四球を選べるようになりたい」

 ―オフのテーマは?

 「力負けをしない、大きな当たりを打てるように頑張りたい。練習が惰性にならないように、自分で納得できる一日を送ることが成長につながると思う」

 ―北海道のファンに向けて意気込みを。

 「一番強く思うのは、一昨年、日本一になったチームが5位になったというところ。自分は優勝できなかった。力になれなかったということをすごく感じる。すごく温かいファンの方たちに毎試合、毎試合、声援をいただいて僕らの力になった。北海道で盛り上がって日本一になりたいと強く思ったので、そういう思いを胸に、夢や希望を与えられる選手になりたいです。今年も変わらぬ応援を、よろしくお願いいたします!」

 ◆大田 泰示(おおた・たいし)1990年6月9日、広島県生まれ。27歳。東海大相模高では甲子園出場なしも通算65本塁打し、2008年ドラフト1位で巨人入団。16年オフ、日本ハムにトレード移籍した。188センチ、95キロ。右投右打。既婚。今季年俸4300万円。

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