【西武】牧田、パドレスが最有力 渡米しメディカルチェック済み

スポーツ報知
牧田

 メジャー移籍を目指してポスティングシステム(入札制度)を申請している西武・牧田和久投手(33)の移籍先としてパドレスが最有力となっていることが5日、分かった。

 日本が誇るサブマリン右腕の新天地として、最有力候補が判明した。米球界関係者の話を総合すると、レンジャーズなど複数球団が獲得に乗り出していたが、パ軍が獲得レースの先頭に立っているという。すでに年明けに極秘で渡米。米国内でメディカルチェックを済ませており、交渉は最終段階に突入している模様だ。

 牧田は昨季、中継ぎとして58試合に登板し、3勝3敗、防御率2・30。メジャー球界でも貴重なアンダースローで、WBCなど国際大会の経験も豊富。昨年12月にフロリダ州レイクブエナビスタで行われたウィンターミーティング中に、パ軍のプレラーGMは「救援陣の補強を考えている。日本人投手のレベルは高く、我々は大きな関心がある」と高く評価するなど、今オフの隠れた“人気銘柄”となっていた。

 周囲の環境も、活躍を後押しする。本拠のサンディエゴは西海岸に位置し、年間通じて温暖で日本人にとっても過ごしやすい。さらにA・グリーン監督は07年に日本ハムでプレーした経験がある上、フロント・スタッフには野茂英雄氏、斎藤隆氏らも在籍するなど、球団として日本人選手に理解があることも大きなアドバンテージになるだろう。

 交渉期限は米東部時間の10日午後5時(日本時間11日午前7時)まで。夢の実現まで、いよいよ秒読み段階だ。

 ◆牧田 和久(まきた・かずひさ)1984年11月10日、静岡・焼津市生まれ。33歳。静清工(現静清)で下手投げに転向し、平成国際大、日本通運を経て2010年ドラフト2位で西武入団。11年に抑えで22セーブを挙げ新人王。13、17年のWBC日本代表。177センチ、85キロ。右投右打。昨季年俸1億円。

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