村田修一いまだオファーなし…独立L辞さず現役優先「NPBじゃなくても…」

スポーツ報知
青空の下でティー打撃する村田(カメラ・矢口 亨)

 昨季で巨人を退団した村田修一内野手(37)が7日、現役続行へ独立リーグ移籍も辞さない考えを明かした。この日、神奈川県内のグラウンドで始動。戦力外通告を受けて2か月以上がたった今も獲得オファーはない状態だというが、「必要と言われれば、NPBじゃなくても野球をするのが僕のスタイル。独立リーグも(選択肢の)一つ」。ユニホームを着続けることを最優先に、今後もトレーニングを継続していく。

 寒空の下でも、村田の顔は紅潮していた。「次、ホームランいきまーす!」。そう宣言すると、打球は大きな放物線を描いて左翼席へ飛び込んだ。この日、神奈川県内のグラウンドで、日本ハムに移籍した実松とともに始動。初日は軽めのメニューで体を慣らすはずだったが、練習が進むにつれてヒートアップした。キャッチボール、ノック、ティー打撃を終えると打席に向かい、元巨人の岸川打撃投手を相手にフリー打撃。最後の41スイング目は、“予告ホームラン”で締めた。

 昨年10月中旬に戦力外通告を受け、まもなく3か月がたとうとしている。セ・パ12球団からの獲得オファーはまだ届いていないが、本塁打王2度の長打力も、ゴールデン・グラブ賞3度のハンドリングもさびついてはいない。「今すぐに(現役を)辞めるということはない。まだできるし、動くし、けがもしていない」。現役続行への思いは、激しく燃え続けている。

 ユニホームを着るという目標が最優先だから、視野も広げている。中日が今月下旬に元ソフトバンク・松坂の入団テストを実施することに触れ、「そういう誘いがあれば、いつでも行けるように練習しないといけない」と引き締める一方で、12球団以外にも目を向ける。「(キャンプが始まる)2月以降、どこで野球を続けるか。(オファーがなければ)次のステップも考えないといけない。必要と言われれば、NPBじゃなくても野球をするのが僕のスタイル。独立リーグもある。そういうところで(技術や経験を)伝えていくのも一つ」

 もちろん、補強期限の7月末まではNPB球団からのオファーを待つことが基本姿勢であることに変わりはない。あと135本に迫る2000安打について「もしダメだったら、残りは息子たちに打ってもらえばいいかな」と冗談めかすが、「大学や高校の同級生、家族もそう。一番近い人たちが納得する形にしたい」と胸の内を明かした。村田が村田であるために、野球人としての戦いは続く。(尾形 圭亮)

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