【楽天】星野さん追悼ロードをともに歩む キャンプから開幕まで仙台戻らずゆかりの場所行脚

スポーツ報知
倉敷でキャンプインした楽天・星野監督は観客を前にあいさつする(2011年11月)

 楽天ナインが「星野さん追悼ロード」を歩み、開幕を迎える。4日にすい臓がんのため70歳で亡くなった星野仙一副会長の追悼行事を各地で行う構想があることが8日、分かった。

 楽天は本拠地開幕戦となる4月3日の日本ハム戦まで、仙台には帰らず、全国を転々とする。3月3、4日には闘将がプロ生活を始めた名古屋のナゴヤDでオープン戦の中日戦が行われ、9~11日には故郷の岡山・倉敷で西武、中日と対戦するなど、星野副会長ゆかりの地での試合が予定されている。行く先々で黙とうなどの追悼行事を行うことを検討しており、球団関係者も「出来る限りのことが出来れば」と話した。

 名古屋、倉敷以外にも、2月1日に春季キャンプが始まる沖縄・久米島は05年の球団創設初年度から使用し、闘将がシーズンの構想を練った思い出の地。中旬から行われる沖縄本島の金武(きん)町キャンプは、星野副会長の強い要望もあって対外試合の増加を目指し、12年から練習の拠点となった。愛知に隣接し、闘将の後援者も多い静岡での主催試合(DeNA、阪神、広島戦)も3月13~18日に組まれている。各地のファンが星野副会長と最後の別れを行うためにも、日本縦断の追悼行脚となる可能性は高い。

 ナインは開幕前、星野副会長の存在を絶え間なく意識することで、覇権奪回への覚悟も決まる。11~14年に監督を務め、15年以降もフロントの1人としてチームに関わってきただけに、選手の星野副会長への思い入れも強い。杜(もり)の都で宙に舞った13年以来、5年ぶりの日本一へ。追悼ロードを経て、イヌワシ軍団はさらに大きなパワーをもらうはずだ。

 〇…楽天の本拠地・楽天生命パークでは7日に続いて8日も星野副会長への献花台が設置され、9572人が訪れて別れを惜しんだ。さらに9日には楽天生命パークで新人合同自主トレが初日を迎え、梨田監督やコーチ陣が参加するスタッフ会議が予定されており、新人選手と立花球団社長、梨田監督らスタッフが黙とうと献花を行うことも決まった。

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