【中日】ドラ1鈴木博は“昌流”無休キャンプだ!…捕手座らせて投球

スポーツ報知
プロで初めて捕手を座らせて投球した鈴木博

 中日のドラフト1位右腕・鈴木博志投手(20)=ヤマハ=が19日、沖縄・北谷キャンプを無休で過ごすと誓った。

 ナゴヤ球場の合同自主トレで、プロ入り後初めて捕手を座らせた。直球オンリーで31球を投げ込むと、受け手の小山ブルペン捕手が「球の質がいい。回転数が多く、手元で伸びる。最速157キロ? そんなの投げたら絶対打たれないですよ!」と天を仰ぐほどのキレ味。並んで投球した柳、小笠原らと比べても出色の出来だった。しかし本人は「全然いってる感じがしない。きょうは疲れを感じました。体が動いてなかったというか…」と納得いかない様子だった。

 それには理由がある。「休みの過ごし方を試してるんです。いい方法を探しています」。休日だった18日は「あえて何もやらないでおこう」とストレッチしかしなかったという。一方、前回の休日(14日)は時間をかけてランニングをこなした。2通りのオフを過ごした結果、「休日でも体を動かして汗をかいた方が、次の日にいい状態で入れる」との結論に至ったという。

 “実験”を踏まえて1軍・北谷組が内定している沖縄キャンプでも、休日返上で体を動かすと決めた。「無休? そうですね。1日何もしないだけで体が固まって重くなることが分かりました。起きる時間、寝る時間も一定にしたいです」。無休キャンプといえば山本昌氏。現役晩年は、休日でもキャッチボールなどでたっぷり汗をかき、球場から宿舎への帰路は報道陣を引き連れて歩くことが2月の風物詩だった。

 「次のクールで変化球を混ぜます。2月1日には(打者相手に)投げられる状態になっていると思う」と金の卵。偉大なOBの足跡をたどって、一流投手の道を歩む。

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